【d!】教え子達の国に行ってみた☆

★　静かな怒り ページ9

ut side

tn「せ、先生？どうしたん？」

トン氏からの粛清を大人しく受けていると、先生が部屋に入ってきた。
あれ、これ俺達終わったくね？

「嗚呼、いや、大したことはない。トントンの隈が酷いと思ってしんぺいに聞いたら戦争が終わったばかりだと聞いてな。まさかと思って来てみたんだが...案の定か。トントンも大変だな。」

先生本人からすればにこやかな笑顔で話しているのだろうけど、俺達サボり組からすれば閻魔大魔王の微笑みと一緒。
殺気隠せてませんよ、先生。

「ふむ、そうだな。それじゃあ、俺がグルッペン達の見張りをするからトントンは寝ていてくれ。」
tn「いや、でも！」
「俺は君らの先生だぞ。任せなさい。」

うわ、先生カッコいい！
...こんな状況じゃなかったらな。
いやー、これから俺達は閻魔大魔王主催の裁判に出廷しないといけないのかあ。
まあ、自業自得と言えばそうなんだけど。

「さて...こうなった理由をお聞かせ願おうか。あ、ちゃんと書類も進めろよ？」

この一言で皆が震え出す。
それは俺も同じことで。
もうね、手指の震えで書類なんて出来ないってレベル。

gr「ﾋｯ、そ、そのだな...すみませんでした。」
「うん、そっか。で？」

“で”？！

gr「ｱ、えっと、以後気を付けます。」
「じゃあグルッペンはこれから一週間、毎日二時間以上書類をやること。
他の人は？どうしたの？」

こ っ わ ☆

さっきのトン氏よりも怖い。ダンチで怖い。
先生のにこやかな笑みに恐怖を感じたのは今日が初めてだ。
あ、でもグルちゃんは平気そうな顔で書類裁いてるわ。
ってことは言ったら先生に圧をかけられずに済む...？

zm·sha「書類ためててごめんなさい！これからはちゃんとやります！！」
ut「あっ、てめぇら...！」
「そっか。じゃあ君らはこれから一週間トントンの書類を片付けるのを手伝う事。」
zm·sha「はい！誠心誠意やらせていただきます！！」

くっそ、遅かったか...！

「さて、後は鬱だけだよ？」
ut「くｯ、すみませんでした！」
「鬱、君は一週間女の子と遊ぶの禁止な。」
ut「えっ、」
「ん？何か不都合でも？」
ut「いえ！何でもありません！」

あ〜、エリちゃんとの予定が〜！
でも先生をマジギレさせたらヤバイことが分かったし、ここは我慢だな。
それに、あの子飽きてきたし。

「ってことは、鬱の女癖は変わらずって事か。問題起こすなよ。大変になるのはトントンだけじゃないんだからね。」
ut「はい！」

うん、気を付けよ！！

☆　対策　(11.9 訂正箇所アリ)→←★　束の間の休息　(4.1 訂正箇所アリ)

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