教えてアゲル。【Kei.Inoo】

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大貴『だってA先輩、伊野尾先輩に一筋すぎるから…！』







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ふんっと頬を膨らませる大貴くん。







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『そんなことないよ…、』







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『今だってケンカ中だもん』







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大貴『らしいですね、聞きましたよ〜？』







『え、なんで知ってんの！』







大貴『同じ大学ですし、ね…？』







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何が”ね…？”なのか分からないけれど、このまま立ち止まってはいられない。







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だけど、







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『謝るタイミングがない！』







大貴『んー、好きだった人にこんなこと言いたくないけど………』







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大貴『先輩たち、お似合いだな〜って思いますよ？お互いを思いやってるし、…』







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大貴『A先輩も、素直になればいいのに！』







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素直に思ったことを言ってくれる大貴くんのお陰で、心が晴れた。







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『んもう！大貴くんありがと〜♪』







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感謝の気持ちが溢れてきて、思わず大貴くんのふわふわな髪の毛をわしゃわしゃする。







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大貴『あー！もう先輩！』







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手首を一瞬で掴まれて、動かせなくなる。







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『わ、………』







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大貴『…あんまり俺をなめないでくださいね？』







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私を試すような眼差しに、少し反省する。







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『うん、………ごめん』







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大貴『元気ないA先輩は見たくないですからね…、』







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大貴『早く仲直りしてきてください…！』







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『ありがとうっ…』







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大貴くんの大きな優しさのお陰で、自分の気持ちに正直になろうって思えたよ。







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