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「カレー星人って兄弟いたんだ」
「うん、三つ上に兄が一人いるの」
「お義兄さん...」
「監督チャンのおにーさんも演劇してるカンジ〜?」
「いや、今は普通のサラリーマンだよ!」
秋組が発足され、これから稽古が始まるというときに支配人を含める寮にいる全員が談話室に呼ばれて集まっていた。
「どうしたんです?皆さん集まって。何かありましたか?」
「秋組の歓迎会〜〜??」
「でもそれは昨日...」
「あのね、無事秋組が発足されて稽古が始まるでしょ?」
そうなると今まで以上に忙しくなるから、どうしても私だけじゃいろんなことに手が回らなくて...と申し訳なさそうな顔をする監督。
「確かに最近の監督さん凄く忙しそうですもんね...」
「俺たちが手伝えることにも限界があるしな...」
「やはり寮母を雇うべきでしょうか?」
「銭ゲバヤクザが昨日の馬鹿みたいな節約を強いるくらいなのに今劇団にそんな金あんの?」
「............正直言って厳しい」
「そんなあ...どうしましょう監督...」
「だから私、兄に連絡を取ってここに呼んであるんです!」
「「「監督の....お兄さん....??」」」
ここで冒頭に戻る。
「容量もよくて何でもそつなくこなすので、手伝ってくれれば凄く助かるんですが...」
「それでいつなんだ?その監督のお兄さんが来るのは」
「実は今日なんです。」
「今日...?俺は何にも聞いていないが?」
「す、すみません左京さん...今日だってことすっかり頭から抜けていて...」
「まあ、過ぎたことは仕方ないっすから、」
『ピコン』
「あ!兄です!」と電話に出る監督
「もしもしお兄ちゃん? うん 今天鵞絨駅?わかった!今迎えに行く!...え?大丈夫だよ子供じゃないんだから! もう!わかったってば! じゃあね!」
「駅まで迎えに行くんだろう。もう遅いしな、だれか連れていけ」
大方Aも似たようなことを言ってきたんだろう。と付け足す左京さん。
「俺が行く。」
「(真澄だと話ややこしくならないか...?)」
結局真澄が付いていくことになり、留守番組の俺は夕飯の支度をするという臣さんの手伝いをしにキッチンへ移動する。
「ありがとうな綴。助かるよ」
「あ、いや。正直カレー飽きて来てたんで臣さんが別のメニュー作ってくれて俺も助かってます。」
「(監督のお兄さんもカレー好きなのかな)」なんてしょーもないこと考えながら2人が帰るのを待った
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かえで(プロフ) - なんか暇だったからいろんなやつ探してたら見つけたなにこれ面白いんだけど!!いづみちゃんのお兄ちゃんの発想はなかったです!!最新楽しみにしているので最新頑張ってください!! (2018年7月23日 20時) (レス) id: 8aea4f5179 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀬戸 | 作成日時:2018年1月11日 3時