先客…? ページ40
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自宅へ戻り、玄関に鍵を通すと、既に鍵は空いているようであった。
総悟、先に帰ってきているのかな…
『ただいまー…総悟?』
玄関に入ると、部屋の中が全体的に暗く、あまり電気がつけられていないようであった。
そして、総悟以外にも男性用の靴が1足あり、どうやら先客がいると悟った…
私はリビングの扉をそっと開け、誰がきているのか覗くようにコソコソとしていると、そこには見慣れた後ろ姿があった。
『…あれ、土方さん。いらしていたんですね』
「ん、あぁ。勝手に上っちまって悪りィな。実は総悟のやつが具合悪くて、送り届けに来たんだ。」
『えっ…、総悟は今…!』
私は突然のことに驚きを隠せずにいると、「慌てるな」と土方さんに宥められた。
「今はぐっすり寝てやがる。ここ最近、頑張りすぎたんじゃねェか。総悟のやつ、いつもサボってばかりで怠けていたんだろ」
土方さんはそう言い残すと、荷物をまとめて帰る支度をし始めた。
『色々とありがとうございます。あの…今度何かお礼でも…!』
「いい。あいつが元気になったらみっちりしごいてやるから、総悟は寝室で寝かせている。あぁ、後聞きたいことがあるんだが…」
土方さんは先程までの表情ではなく、少し言い出しづらそうな、苦い表情を浮かべた。
『どうしたんですか?』
「いや…お前、総悟と付き合ってるのか?』
私はとんでもないことを気づかれてしまったようです。
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内藤。 - いつもドキドキしながら見てます!最高です! (2021年7月15日 23時) (レス) id: c44f8901d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お砂糖 | 作成日時:2021年3月2日 0時