懐かしさ、悲しさ ページ27
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「だが、ここ最近総悟の様子が変わったように感じる。まるで…ミツバが生きていた頃のような…」
“ミツバ”という名前はきっと、亡くなられたお姉さんの名前なのだろう。
土方くんの表情から、どこか懐かしむような、また悲しさも感じられる_______
「俺に対する嫌がらせは変わらねェが、アイツは漸く前に向き出せたんだと思う」
『そんなことが…、』
「お前が総悟を支えてやってくれねェか?今、総悟を近くで支えられるのはお前しかいねェ…」
じっ…と、土方さんの真っ直ぐとした真剣な目でお願いされると、総悟が漸く浴室から制服に着替えてリビングに戻ってきた。
「総悟ォ!!!!お前朝練サボって呑気に朝シャンたァいい度胸じゃねェか!!いい加減部活に来いィ!!!」
「はいはい、朝から怒鳴ると疲れちまいやすぜ?ほどほどにしやしょうや」
「あのなァ…お前が原因でそうなってんだよ分かってんのか?!」
総悟が帰ってきてから土方くんとの揉め合いが勃発し、私が“まあまあ”と仲裁に入ろうとするが、私はそんなことよりも大切なことに気づいていなかった________
『ちょ、ちょっと!!2人とも、大騒ぎしている場合じゃないです!このままだと遅刻ギリギリの電車!間に合わない!!』
部屋に壁にかけてある時計を見上げると、私たち3人は急いで学校へと向かっていた。
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内藤。 - いつもドキドキしながら見てます!最高です! (2021年7月15日 23時) (レス) id: c44f8901d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お砂糖 | 作成日時:2021年3月2日 0時