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私の顔から何かを察したのか、不機嫌そうに白黒の髪が揺れる。
しかし其の瞬間だった
『...嗚呼、ナイスだ、龍之介くん』
嗚呼そうだ...そんなに色は必要ない
『白と黒...モノトーンで行こう』
シンプルなデザイン、年齢に囚われない完璧な色味だ。
それに...
『初めて出逢った時も思ったんだ、龍之介くん。君は、とてもシンプルで綺麗だよ...』
私が興味を持ってしまう程にさ。
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*
「おいA、貴様何を言って...」
肩に手を伸ばすが...
『ごめん、龍之介くん私部屋で続き考えてくるから、出てきそうに無かったら適当にやっといて!!』
そう一息に言い終え、Aは足早に部屋を出ていってしまった
「.....なんだ彼奴は。」
夕餉の礼もせずに帰るというのも癪だ、
「待つか.....」
しかし
ごーん ごーん.....
時計が遂に零時の鐘を打った。
「........遅い。」
遅すぎる、まさか部屋で死んでいるなんて事は無いだろうか......
「おい...どうした」
階段を上りながら呼んでも返事がない。
遂に部屋の前まで来てしまった。
Aは確か、2階は一番手前の部屋しか使ってないと言っていた。
「入るぞ...」
やはり返事がない。
ガチャ
部屋には...
「?!、なんだ、寝た...のか」
Aは、鉛筆と、その削り屑が散らばった机に、突っ伏して寝ていた。
机の上にも床にも、紙が無数に散らばっていた。
これでは寝具のある意味が無い...
「.....帰らねば。」
礼は、明日言いに来れば良い。
「...しっかり身体を休めよ、A。」
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yuya(プロフ) - とても面白かったです! ちなみに芥川君って幹部じゃなくて遊撃隊隊長なんですよね (8月6日 9時) (レス) @page4 id: 97a3a2e706 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 完結となっていますが、もう更新はされないのでしょうか?? (2021年4月30日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
櫻色華伝(プロフ) - 芥川君が可愛すぎて・・・。更新まってます! (2020年2月20日 14時) (レス) id: 4986846a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒胡椒(プロフ) - 面白いです!更新まってます! (2020年2月3日 10時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)
降夜 - oh…神がここにいる…更新頑張って下さいね!ちっとずつでも、自分のペースで! (2019年8月21日 21時) (レス) id: 03f6bf06e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖菓子 | 作成日時:2019年6月30日 10時