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soya
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「おっす」
今日は珍しく作ちゃんの方から誘われて
待ち合わせの場所に行けば
少しだけいつもの作ちゃんに
戻ったような、そんな雰囲気。
「どこでメシ食う?」
「ガリさんが行きたいとこでいいよ」
じゃあ、と
結局バイトもせず金欠な2人は
ファミレスに向かう。
「話、とは?」
「んー」
少しだけ気まずそうな顔をした後
「まずは、今まで迷惑かけてごめん」
と謝るから
「え?なになに、なんかされたっけ?」
なんて、反応する。
「俺、もう女の子と遊ばないから。
小鳥遊さんにも、もう会わないって、伝えた。」
「そっか、まぁ、作ちゃんっぽい
というか。
女の子と遊ばない作ちゃんの方が
作ちゃんらしいよ」
「同じこと、Aにも言われた」
へへ、と嬉しそうに笑うから。
やっぱりAちゃんは作ちゃんにとって
偉大な存在だし、本当に好きなんだな
と納得する。
「Aちゃんと
話せたんだね、よかったじゃん」
「うん。でね…」
作ちゃんが話始めたのは
涼さんと女の人が歩いてるところを
Aちゃんが見つけてしまったこと。
家で2人で話したこと。
「やばいな…涼さん」
「でさ、お願いがあるんだ。」
.
「井上さんと話がしたい」
そう言った作ちゃん。
「んな?だから、連絡先交換しといてよかったっしょ?」
と返事したら
"ほんとに"とペコペコした作ちゃん。
それと同時に、
俺が井上さんに言われた
"女に対してはクズだから"
という言葉を作ちゃんに伝えれば
びっくりしたのと同時に、悲しそうな顔。
.
「お待たせ」
「ありがとうございます、
急に誘っちゃって」
井上さんに連絡したら、
夏休みということもあってか
すぐに連絡がついて、駆けつけてくれた。
「んで、はしもっちゃんのこと?」
何も言わずとも
何に気づいているのか、ニヤニヤしながら
頬杖をつく井上さん。
「そうです」
とハッキリ言う作ちゃんは
天然なんだか、確信犯なんだか。
「いいよなんでも聞いて」
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作者名:ちゅっきー | 作成日時:2019年7月8日 21時