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今日の練習が終わりホールに忘れ物が無いかチェックしていると、あの入口から覗いていた1年生が駆けてきた。
「先輩!これ忘れてありました。」
手に持っている水筒を手渡してくれる。
『わあ〜ありがとう!
今日は体験どうだった?』
「周りの子達のレベルが高い気がして…。
俺、ダンス未経験なんですよ。ちゃんとついていけるか自信ないです…。」
肩を落として徐々に語尾が小さくなっていく彼。
だから中に入るのもためらっていたのかな。
『大丈夫だよ。
今の2、3年生にも未経験から始めた人沢山いるけどみんなちゃんと上達してるから。
それに振り付けを消化し切れなくても先輩がついてこれるように丁寧に教えてくれるから心配しなくていいよ!』
「そうなんですか…!
じゃあ…頑張ってみます。明日もお願いします!」
そう言って軽く礼をするとホールから出ていった。
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帰り道。私は電車通学の女友達と別れ、一人で歩いていた。
後ろの方には男友達と歩いているダニエル。
しばらく歩いていると、同じく友達と別れたダニエルが後ろからやって来た。
「おつかれ。お前歩くの遅いからすぐ追いついた。」
『お疲れ様。どうせ私の方が短足ですよーだ。』
私この時間好きなんだ。
知らないでしょ。
実は、部活がある日は君と一緒に帰りたくて、わざとちょっと遅めに歩いてるってこと。
「今年の1年生割と踊れる奴多いよな。」
『でも未経験の子が一人いてさ。やっぱり心配みたい。』
「ああ、あの自信無さげな、顔小さ過ぎる子?」
『そうそう!』
「ぺジニョンっていうらしい。少し喋った。」
なんだ、もう認知してたんだ。
ぺジニョン君っていうんだね。
早く馴染んでくれたらいいな。
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しずく(プロフ) - 通行人さん» ありがとうございます!遅くなってしまい申し訳ないです。やっとオサナナナジミ。2を公開できますので楽しみにして頂けたら嬉しいです^^ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - せりさん» コメントありがとうございます!楽しみにしてくださってるんですか。有難いです!もうすぐ続きを公開しますね^^ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - yuuhattoriさん» ありがとうございます!そんなに喜んで頂けてるなんて嬉しいです;;そろそろ2の方を公開しますので! (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
通行人 - 面白いです!続き気になるああああああ (2018年7月8日 17時) (レス) id: b198da2ece (このIDを非表示/違反報告)
せり - 今回も面白い!オサナナナジミ。2嬉しすぎます。楽しみにしています!!頑張って下さい^_^ (2018年7月7日 21時) (レス) id: a32ee9cad6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しずく | 作成日時:2018年3月7日 22時