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カランと氷の崩れる音とともに冷えたお茶が机に置かれる。
向かいに座る彼が差し出した問題集には単純な英文が並んでいる。
考えてみればこの人、比較的英語は得意な方だったはず。
そんな彼ならこのレベルの英文は容易に理解できると思うんだけどな。
一応解説するとやっぱりあっさり納得してくれた。
それにしても……
『もうちょっと片付けなよ』
改めて部屋を見渡しても服は脱ぎっぱなしだし、教科書や参考書がベッドに散らばっている。
小さい頃から変わってないな…
いや、小さい頃はおばさんが部屋の掃除してたから今より綺麗だったかも。
「人のこと言えんのかよー」
笑いを含んだ声で私の手元へ消しゴムを軽く投げてきた。
『絶対言えるもんねー。私の部屋の方が100倍綺麗』
笑いながらその消しゴムを手に取り、仕返しで投げ返してやった。
「なあ、1個聞いていい？」
『ん？なに？』
「…本当はなんでここ来たん？」
今までより少しだけトーンが落ちた声で、まっすぐ目を見つめて聞いてくる。
好きだから、見つめられると嬉しい
でも、
好きだから、見つめられると恥ずかしい
出来ることならずっと目を合わせていたいけど、とても無理だった。
視線は下へ落ちて目が泳いでしまう。
『いや……だから、なんでもなくて……』
「ま、別に無理に言わなくてもいいんだけど。俺だって急にお前んとこ行くしな」
そう言ってお茶を口にした彼。
私も一旦落ち着くために冷たいお茶を喉に流し込んだ。
.
.
『ね、ダニエル』
ベッドに寝転がって漫画を読んでる彼に声をかけた。
今なら聞ける気がする。
『…ダニエルはさ……好きな人とかいるの…？』
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しずく(プロフ) - 通行人さん» ありがとうございます！遅くなってしまい申し訳ないです。やっとオサナナナジミ。2を公開できますので楽しみにして頂けたら嬉しいです^^ (2018年7月23日 14時) (
レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - せりさん» コメントありがとうございます！楽しみにしてくださってるんですか。有難いです！もうすぐ続きを公開しますね^^ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - yuuhattoriさん» ありがとうございます！そんなに喜んで頂けてるなんて嬉しいです；；そろそろ2の方を公開しますので！ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
通行人 - 面白いです！続き気になるああああああ (2018年7月8日 17時) (レス) id: b198da2ece (このIDを非表示/違反報告)
せり - 今回も面白い！オサナナナジミ。2嬉しすぎます。楽しみにしています！！頑張って下さい^_^ (2018年7月7日 21時) (レス) id: a32ee9cad6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しずく | 作成日時：2018年3月7日 22時
