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うわぁ……

軽音部の発表。

体育館は既に人で溢れ返っている。


もっと早く来ればよかったな…

でもジェファン君に見に行くって約束しちゃったし…。



そうこう考えていると、後ろから押し寄せてくる人の波に巻き込まれるように中へ中へと押しやられていった。

窮屈この上ない状態ではあるけど、どうにか舞台が見えるポジションを探していた時、



「…A先輩!」


騒がしい中でも自分の名前が呼ばれたことは認識できた。


声が聞こえた方へ視線を向けると後ろから人をかき分けてやって来るジニョン君が見える。



「先輩も見に来てたんですね。俺のクラスの奴も出るんですよ」


そう言って隣へ移動して来た。


「先輩のクラスの…えっと誰でしたっけ…あの有名な……」


『ジェファン君?』


「そうですそうです!歌上手いって有名ですよねー」


『へぇ〜1年生の間でも有名なんだ!やっぱりジェファ…うわっ!!』


「だっ大丈夫ですか!?」


すっかり話に夢中になっていた私は後ろからの圧に押されてしまった。

幸い転びはしなかったものの前の人へ身体を預ける体勢。




「先輩…ちょっとこっち……」


その言葉とともに手を引かれ、あっという間にジニョン君の前へ。



『ジ、ジニョン君…?』



「先輩危ないから……俺が守ってあげます」



後ろから両肩に手を置いて、人の圧を遮ってくれる。


本当に守ってもらってる気分。



「ちゃんと見えます?」


『え…あぁ、うん……私は大丈夫だけど、ジニョン君見える?』


「先輩が小さめなおかげで余裕です」



頭の上からケラケラ笑い声が聞こえてくる。


図書室で勉強を教える内に以前より親しくなったジニョン君はこの頃私のことをいじってくるようになった。


ちょっと気に障ることも言ってくるけど、それだけ心を許してくれてるのかなって捉えるようにしてる。


なんてったって可愛い後輩だからね。

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設定タグ:WANNAONE , カンダニエル , キムジェファン,ペジニョン   
作品ジャンル:恋愛
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しずく(プロフ) - 通行人さん» ありがとうございます!遅くなってしまい申し訳ないです。やっとオサナナナジミ。2を公開できますので楽しみにして頂けたら嬉しいです^^ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - せりさん» コメントありがとうございます!楽しみにしてくださってるんですか。有難いです!もうすぐ続きを公開しますね^^ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - yuuhattoriさん» ありがとうございます!そんなに喜んで頂けてるなんて嬉しいです;;そろそろ2の方を公開しますので! (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
通行人 - 面白いです!続き気になるああああああ (2018年7月8日 17時) (レス) id: b198da2ece (このIDを非表示/違反報告)
せり - 今回も面白い!オサナナナジミ。2嬉しすぎます。楽しみにしています!!頑張って下さい^_^ (2018年7月7日 21時) (レス) id: a32ee9cad6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しずく | 作成日時:2018年3月7日 22時

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