『CRには愛があーる？』第2部

57.どんな過去？？ ページ9

ニコ「ってことは、あのフード被ったバグスターに偽物の過去を見せられてAちゃんはおかしくなっちゃったってこと？？」


黎斗「ああ、私達と真実の愛などとても見つけられない様な歪んだ過去を見せられていたようだ」


ポッピー「それでAちゃん、みんなに嘘つきとか嫌いって泣いてたのね」


大我「一体どんな過去を見せやがったんだ！」


飛彩「相当取り乱していたからな。しかし、お前達に好きだ好きだと言われて調子に乗っていたAには丁度良かったんじゃないか？」


貴利矢「大先生、口では冷たいけど、Aが消えそうになった時は顔がマジだったけどねぇ」


飛彩「一個人としてはAが消滅しようが構わないが、ドクターとして患者を助けるのは当然だ！」


ニコ「素直じゃないんだから！」


黎斗「しかし！！私の溢れる愛とキスでAは正気を取り戻し感染状態も回復した！！私こそがAの真実の愛！！！」



大演説で両手を広げる神に貴利矢がまたバグバイザーを向けると、黎斗は両手を挙げて大人しくなる。



貴利矢「Aにキスしただと？！聞き捨てならねぇな！」


ポッピー「でも、あんな状態からAちゃんを説得して正気に戻せた黎斗は凄いと思うよ？」


黎斗「ぶははははっ！！」


ニコ「でもあんたはキモ過ぎるっ！！」



おかしな黎斗をニコがどついた所へ永夢とAがCRへ戻って来た。



ポッピー「お疲れ様！緊急オペ、無事終わった？」


A「うん！途中で宝生くんに決め技しちゃったけど笑」


ニコ「？？」


永夢「Aさん酷いんですよ！僕にボルテックフィニッシュ決めたんです！」


飛彩「研修医は役立たずどころか邪魔だった様だな」


永夢「でもせめてエグゼイドの技にして欲しかったなぁ、、ビルドの技にするなんて」



不服そうな永夢を無視してコーヒーを入れているAに大我が話しかけた。



大我「おい、フード野郎にどんな過去を見せられたんだ？」



A「えっ？！」



大我「ろくでもないものを見せられたんだろう？」



貴利矢「自分のはどんなんだったの？」



黎斗「私も具体的には聞いていない。」



A「えーっと、、、まだあれが全て嘘だと信じきれてないのであまり思い出したくはないんですが、、、」



永夢「が？」



ニコ「食いつくなよ！空気読め、バカ！！」



A「黎斗さんのは口に出来ない様な、、えろくて酷い過去で、、、」



貴利矢「ははははは！！！！」

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