69.誰か助けろパラドクス ページ21
A「グラファイト?」
グラファイトの声に我に帰った馬鹿乙女Aと少しいい気になっていたイケオジ正宗は、パッと手を離すとやっとそれぞれの役に戻った。
正宗「A先生、君は絶版だぁ!!!」
ヒールの顔に戻る正宗。
A「ひぇ〜お代官様!お許しを〜!」
パラドにまだ首根っこを掴まれてぶら下げられたままのAは大袈裟に叫んだ。
パラド「A!!真面目にやってくれよ!隣のビルでグラファイトが『培養!!』って言うタイミングに困ってるだろ!!」
A「ごめんごめん!正宗さん、もう一度お願いします!」
正宗「よし、ではもう一度言う。A先生、君は絶版だぁ!!!!」
A「きゃぁ!!たぁーすぅーけぇーてぇー!」
パラド「よし、グラファイト!今だ!!『培養!!』だ!!」
グラファイト「パラド、俺は何故クロノスがいるのか、何故Aとお前が仲良くコントをやっているのかこの現状を全く理解できない。一体どうなってるんだ?」
ちょっとテンションの上がって来ていたパラドはグラファイトの冷静さに拍子抜けした。
パラド「グラファイト、何となく分かってくれよ!クロノスはAを絶版にしたい!俺はAを助けたい!だからお前もクロノスを攻撃しろよ!」
グラファイト「いや、だから何故そうなったかと聞いている」
パラド「おい石頭!!筋肉バカ!Aがクロノスに絶版にされても良いのかよ?!『培養!』だろ!『培養!!』!!」
グラファイト「筋肉バカは俺の担当ではない!」
パラド「そこ、引っかかるのかよ!」
A「ねぇパラド、私の演技がイマイチだからグラファイトが乗ってこないんだと思う?」
パラド「お前もこの状況でそんな事言う?!」
A「じゃあ、もう一回!グラファイト、たぁーすぅーけぇーてぇー!」
正宗「うむ、さっきよりは良くなったぞ!」
A「ホントですか?うれしぃ♡」
パラド「あぁ、、、バカばっかりだ!マトモなのは俺だけなのか?!」
せっかくグラファイトが現れて現状打破出来ると思ったのに、どうも緊迫した状況になれず精神的ダメージが蓄積して来た。
心が、、心が躍らない。
可哀想なパラド。
そんな時。
勢い良く扉が開き今度こそ救いの神がやって来た。
しかし、期待と共にふり向いたパラドの顔は一瞬で落胆した。
「パラドォォォォオ!!!」
「今度は一番ぶっ壊れてる奴来たのかよ!!怒」
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うなぎ(プロフ) - 読み返しました。展開も会話も全部おもしろいと思う。打ち切り残念。結末のテーマは壮大な愛か、、、。色んな愛の形だよ。 (2018年5月27日 21時) (レス) id: f7b08b87dc (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 優芽さん» どうもありがとうございます!また次回作、良かったらみてください♪ (2018年5月17日 17時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - moon791さん» いつも本当にありがとうございます!今回はこんな形でしたがまた次回頑張ります♪ (2018年5月17日 17時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - kojiさん» 途中で終わってしまってすみません!!またよろしくお願いします! (2018年5月17日 17時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
優芽(プロフ) - お疲れ様でした!面白かったです!次回作でも、あえることを願っています… (2018年5月15日 14時) (レス) id: aed56382a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おおさきまいこ | 作成日時:2018年4月29日 1時