22話 ページ22
吉沢「これこれ、これ見たかったの」
貴方「食器ですか？」
吉沢さんに連れてこられたのは食器コーナー。
IK◯Aだけあってかなりの種類の食器が並んでいる。
貴方「わぁ〜、たくさん種類あって迷っちゃいますね。笑」
私も欲しくなってきたなと眺めていると、
吉沢「…俺、料理とかあんましないんだよね。」
貴方「…？そうなんですか？
じゃあ、自炊始めるんですね！」
吉沢「いや、そうじゃなくて、…あぁ、まぁそれもしなくちゃなとは思ってるんだけど…」
さっきから何だか歯切れの悪い吉沢くん。
貴方「どうしたんですか？」
具合でも悪いのかと少し近づくと、
ﾊﾟｼｯと腕を掴まれた。
貴方「…っ！」
吉沢「…Aちゃん、俺に料理作ってくれない？」
…………え、
貴方「え！！！」
私が、吉沢亮に…料理！？
貴方「あ、あの…それってつまり…
どういうことですか？」
これはエレベーター事件以来のからかいなのかと思ったけど、今回は
吉沢「…俺の家に来て、ご飯作って欲しい、と思って…」
………急展開すぎる！！！
一般市民が俳優さんの家でご飯を作る！？
待って待って、思考が追いつかない。
貴方「え、っと、私なんかが吉沢さんの家行っていいんですか…？
初めてお会いした時も言いましたけど、一般人にあまり個人情報を言わない方が…」
その瞬間、掴まれていた腕に力が入った。
吉沢「相手が一般人だったら、気になってる相手でもアプローチしたらダメなの？」
貴方「…え？きに、」
吉沢「気になってる人遊びに誘って、
気になってる人の好きな色のソファ買って、
気になってる人のために食器買うのもダメ？」
貴方「いや、…えと、その」
吉沢「俺インドアだから休みの日に外出たの久しぶりだし、いつもなら全部通販で買うけど今日は横浜まで来たし、Aちゃん誘ったのも結構勇気出したんだけど、気持ち悪かった？」
貴方「っそんなことはっ」
吉沢くんが演技以外でこんなにガーッと喋っているのを見たのは初めてで、ちょっと気圧されてしまった。
…吉沢くんがこんなことを思っていたなんて。
貴方「…あの、ちょっと頭が追いついてなくて、
…少し休憩してもいいですか？」
吉沢「…俺もごめん、こんなつもりじゃなかったんだけど、」
私たちは少し頭を整理するために、お互い無言のまま
フードコートに向かった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 359人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
synk - 一気読みしてしまいました！最高でした！もう更新の予定はないのでしょうか…？続きが気になります。頑張ってください！ (2021年11月1日 3時) (
レス) id: ffd759584a (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 34話のここの部分 私はというと、吉沢くんの気持ちに気付いて 胸を抑えて動かないでいる。 これ正しくは吉沢くんへの気持ちに気付いてではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) @page34 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは私の家に泊まらせるわけにはではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません｡｡｡ お久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 33話のここの部分 佐伯くんとはマネージャーさんのことだろうか。 分からないけど、とりあえず私の家に泊まるわけにはいかない。それは阻止しないと！ (2021年10月4日 1時) (レス) @page33 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - またまた続けてのコメントですみません。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年9月9日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：二の腕 | 作成日時：2021年8月1日 21時
