19話 ページ19
今日の業務を全て終え、
帰路につく。
結局あの後トイレに行って考えても良い返信が思いつかず、未だに未読のままである。
あと数時間もすれば日にちも変わり、
丸一日返信を無視していることになってしまう。
貴方「はぁ…なんて返せば良いの…」
せっかくただのファンに戻ろうとしていたのに、
こんなお誘いが来たらまたいらない感情が戻ってきてしまう。
アパートに着いて、部屋の扉を閉めたと同時に
ﾌﾞﾌﾞｯとスマホに着信が入った。
『吉沢さん』
貴方「うぇっ！！？」
さっきまで考えていた人の名前が表示され、
驚いて変な声が出る。
と、とりあえず社会人のマナーとしてはすぐ出なきゃ…！
私は考える暇もなく3コール目に電話に出た。
貴方「…も、もしもし」
吉沢『あ、出た。笑
良かった〜全然返信ないから嫌われたかと思った。笑」
耳元で笑う吉沢くんの声。
こそばゆいような、心地良いような。
でも一般人が吉沢くんと電話しているというファンの皆さんへの罪悪感。
貴方「そ、そんなっ、吉沢さんを嫌うなんてことありませんっ返信はその…いろいろあって……」
吉沢『あははっ、それはよかった。笑』
やっぱり、早く返信すれば良かった…
吉沢くんに変な気つかわせちゃった…泣
吉沢『それで、まだ返事貰ってないんだけど？』
貴方「…え、あ、返事…今週末の予定ですよね！
何もないですっ！」
吉沢『なんだ、メール見てたのかよ。笑』
ひぇぇ！私のバカ！メール未読無視してたのバレた！
貴方「ご、ごめんなさい…
緊張して何て返せば良いかずっと悩んでたんです…」
吉沢『俺こそ急にごめんね？
でも、良かった、OKの返事が聞けて。』
電話越しの吉沢くんの声はとても柔らかい声で
連絡先を聞かれた時点で嫌われていないのは分かったけど、私に向けてこんなトーンで話してくれるのってなんか…
貴方「嬉しいな……」
吉沢『え？何？どうしたの？』
貴方「…え？！な、何でもありませんっ！」
心中で呟いたはずの声が、電話越しにまで伝わってしまっていた。
吉沢『あははっ、やっぱAちゃん面白いな。笑』
うぅ…こんなはずじゃなかったのに…泣
言われるなら可愛いって言われたい…
吉沢『じゃあ俺、まだ仕事あるから。
またメールするから今度はちゃんと返事ちょうだい？笑』
貴方「はい、ちゃんとします」
約10分の通話を切り、
また会える喜びを胸に眠りについた。
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synk - 一気読みしてしまいました！最高でした！もう更新の予定はないのでしょうか…？続きが気になります。頑張ってください！ (2021年11月1日 3時) (
レス) id: ffd759584a (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 34話のここの部分 私はというと、吉沢くんの気持ちに気付いて 胸を抑えて動かないでいる。 これ正しくは吉沢くんへの気持ちに気付いてではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) @page34 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは私の家に泊まらせるわけにはではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません｡｡｡ お久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 33話のここの部分 佐伯くんとはマネージャーさんのことだろうか。 分からないけど、とりあえず私の家に泊まるわけにはいかない。それは阻止しないと！ (2021年10月4日 1時) (レス) @page33 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - またまた続けてのコメントですみません。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年9月9日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二の腕 | 作成日時：2021年8月1日 21時
