元鬼狩りと刀 参

136《来客》 ページ36

Aが柊と七花に対し、そのうち本丸へ来たらいいと言った、約一ヶ月後。


花｢いつ見ても大きな御屋敷．．．ご、ごめんくださーい！！｣

睦｢ほいほい！
．．．お！主のお仲間じゃな！！よう来たのう！｣

花｢！む、陸奥守吉行さん！｣

睦｢おん！
む？連れて来ちゅう近侍はおんしの初期刀の加州かえ。｣

花加｢そうだけど？｣

睦｢ほうかほうか！ひっさしぶりじゃのぉ〜！強うなったが？w｣

花加｢あん時に比べたら、そりゃあね。もう前みたいなことがあっても、あんなダサい姿を見せるつもりは無いよ。｣

睦｢ほうかほうか〜！
．．．あっ！｣

花｢？｣

睦｢すまんすまん。立ち話させてしもうて．．．
ささ、中に入っとおせ。とりあえずは、こん屋敷の客間に通すよう言われちゅうきに。｣

花｢ありがとうございます！お邪魔します！｣

花加｢お邪魔しまーす｣


陸奥守が、両者を神屋敷の客間に通す。


睦｢適当に座って、ちっくと待っとおせ。主を呼んでくるぜよ。｣

花｢ありがとうございます！｣


陸奥守が客間から出て行く。


燭｢お、来たのかい？｣

睦｢おん！｣

燭｢了解。お茶を出しておくよ。｣

睦｢頼むぜよ！｣

睦｢もちろん！｣


陸奥守は、Aを呼びに本丸へ。


睦｢主〜！開けるぜよ。｣

『うん。』


ｽｯ


睦｢主の審神者仲間の．．．あの〜、女の子の方！来たぜよ。｣

『あれ、もうそんな時間か。ありがとう。』

睦｢おん。｣


Aが立ち上がり、神屋敷へ向かう。

この日の近侍である陸奥守も、それに続いた。


『待たせちゃってごめんよ、花鳥風月。』

花｢！華月さん！いえいえ！お邪魔してます！！｣

『うん。いらっしゃい。』


Aも客間に入り、腰を下ろす。


花｢．．．あっ｣

『？』

花｢あの、手土産．．．なんですけど、さっき燭台切光忠さんがお茶を入れに来てくださって、その時に渡してしまったんですけど．．．大丈夫でしたか．．．？｣

『！うん。ありがとう。』

花｢いえいえ！｣

『申し訳ないけれど、ヒイラギが来るまで、もう少し待ってもらってもいいかな？
揃ったら本丸に一緒にと思ってるんだけど．．．』

花｢もちろんです！ありがとうございます！｣

『良かったぁ．．．ありがとう。』

花｢いえいえ！むしろこちらがありがとうございますです！｣

『ははは、ありがとう。
．．．今日の近侍は加州清光だね。学校襲撃の時の。』

花｢はい！｣

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