129 ページ29
五虎退の手入れを終え、大倶利伽羅に預ける。
すると五虎退はすぐに布団に寝かされた。
陸奥守の方を向くと、
陸「わしは最後で良いきに、手入れ部屋におるやつらの手当を、先に...」
と言う。
『それを決めるのは私だよ。』
そう返し、トンっと陸奥守の額を指先で小突く。
カクンッとすぐに陸奥守が気を失う。
陸奥守も手入れも済ませ、
燭「部屋に運んで寝かせておくよ。」
『ありがとう、光忠。』
部屋の布団に寝かされた。
『堀川』
堀「はっ、はい!」
『これから手入れ部屋にいる子らの手当にも回る。空いた部屋に和泉守を入れて。』
堀「!分かりました。」
重傷の平野、薬研、骨喰、重傷直前の中傷の浦島の順に回っていく。
重傷の三振りは手入れ部屋に入れられた時点で気を失ったらしく、手入れを終えると痛みも消えたのか寝顔が安らかになった。
三振りも手入れ後は各々の部屋の布団に運ばれた。
『入るよ、浦島。』
最後に、浦島の手入れへ。
『遅くなってごめんよ、手入れしよっか。』
浦「ぜ〜んぜん!他の刀達は大丈夫...?」
『うん。手入れを済ませて眠っているよ。』
浦「なら良かった...」
浦島の手入れを始める。
浦「あのね、主さん。」
『?』
浦「俺、最初に検非違使にやられてな、まだ動けたんだけど、なかなか上手くいかなくて...
それで、陸奥守さんとかに守ってもらっちゃって...みんな大怪我で、陸奥守さんや五虎退は特に酷かったのにさ...」
長「...」
『...』
浦「俺、早く強くなりたいなぁ...今度は絶対に足を引っ張るようなことはしない!」
蜂「...浦島なら大丈夫だ。すぐに強くなれる。」
浦「おう!頑張る!!」
浦島の手入れを終え、口から懐紙を離す。
『誰も足を引っ張られただなんて思っていないと思うよ。
むつもただただ心配して、自分も重傷なのに、先に手入れをしてやってくれと言っていたからね。』
浦「!」
『まぁ、あの身体で言われても、ねぇ。気絶させて先にやっちゃった。』
浦「へへ、流石主さんだ。俺の手入れもありがとう。」
『うん。ゆっくりお休み。焦ることは無いからね。』
浦「はーい!」
蜂「部屋に戻ろう、浦島。」
浦「うん!」
『あ、長曽祢、』
長「何だ?」
『和泉守は隣の手入れ部屋にいるはず。今から行くけど行く?』
長「行く。」
Aと長曽祢は隣の手入れ部屋へ、蜂須賀と浦島は虎徹部屋へ向かって行った。
337人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宵桜の館(プロフ) - 苺みるくラテさん» ありがとうございます!長らく更新できず申し訳ないです…ぼちぼち頑張ります!! (12月18日 13時) (レス) id: 3929f2196b (このIDを非表示/違反報告)
苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (12月18日 0時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - からさん» コメントありがとうございます!童磨、ノリで出し始めてしまいましたが、ちゃんと行先を決めなきゃですwありがとうございます!! (11月22日 10時) (レス) id: 3929f2196b (このIDを非表示/違反報告)
から - 煉獄さん〜〜!!!童磨ちゃんと審神者してほしい(自分の嫌な記録を変えないとか…‥ある事で嘆くとか?。それを見て童磨に思っている思いが少し変わるとか)出来れば政府に逮捕とか殺されるとかブラック本丸とか辞めてほしいです。面白かった凄かったです (11月21日 23時) (レス) @page45 id: 64c26850b0 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - シオンさん» そうなんですよね〜。人を喰べたりしたのはダメかもですけど、人間性?とか、過去とか見ると、否定しきれないし、なんなら同情、といいますか... (2022年11月21日 23時) (レス) id: 3929f2196b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:宵桜の館 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yozakura_hmp/
作成日時:2022年11月20日 14時