*19話 ページ20
ショッピくんが自販機へ出かけて、「今から教室戻るね」と送られてきたメイからのメッセージに返信しているとガラッと勢いよく扉が開いて、クラスメイトのミサが入ってきた。彼女の友人達が周りを囲んでいる。
ミサ「あら、Aさん。もうクラブの見学は終わったのかしら?」
『え、あ、私部活入らないから…』
ミサ「そうなの?でもAさんは特待生なんだから積極的に相手を探さないといけないんじゃないの?」
ニヤニヤと下卑た笑顔を浮かべるミサ。クスクス、と周りの友人たちも笑っている。
ああ、これは特待生だからとバカにされてるやつか。
『別に探さないといけないって決まりはないから』
ミサ「でも特待生ってことは吸血鬼に嫁いで養って貰わないといけないでしょう?
Aさんのお父さんがうちのパパみたいに社長とかだったら別だけどぉ」
確かに自己紹介のときに彼女の家は大企業の社長だって言ってたな。周りの子達も社長令嬢ばっかりだった気がする。
『私は大学に進学して就職して自分で生きていくから』
ミサ「アハハハ、それで満足に生活できるの?」
『ミサさんはお金がないと満足できないの?権力がないと満足できないの?』
ミサ「くっ…偉そうに達観した風に言ってるけど、結局貧乏人の負け惜しみじゃない」
『そうかもね。でも私はお金がなくても楽しいし幸せだよ』
ミサ「えらそうに…どうせどう頑張ったってアンタみたいな貧乏人が宝石の瞳に見初められることは無いから安心しなよ!」
shp「他の男に見初められても困るんすよねぇ…Aは俺のなんで」
開きっぱなしだった扉からショッピくんが入ってくる。オレンジジュースとカフェオレを持っている。私カフェオレよりオレンジジュースがいいなぁ。
ミサ「はぁ?」
shp「Aは俺の番になるんで他の男に見初められても困るって言ったんですよ」
ミサ「なんだ、もう決めてたんじゃない!手が早いわね!」
shp「Aには俺の番になってもらう変わりに進学して就職すること認める約束してるんですよね。
Aは男に寄生して生きるつもりは無いんすよ、誰かさん達と違って」
ミサ「何よ偉そうに!」
shp「偉そうにしてんのはそっちやろ。
自分の金でも権力でもないくせに」
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Noa(プロフ) - ねう。さん» ありがとうございます!趣味全開ですが今後もお付き合いいただけると幸いです! (2022年12月16日 0時) (レス) id: 7c93d56916 (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - あーだめだもうむりしんどい何回読み返してもしんどいドキドキですやばいです主様の作品雰囲気大好きすぎます泣泣 これからも応援してます!更新楽しみにしてます! (2022年12月15日 18時) (レス) @page36 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - たぴくんさん» コメントありがとうございます!自分の趣味が全開ですが皆様にも楽しんでいただけるよう精進します! (2022年12月11日 10時) (レス) id: 7c93d56916 (このIDを非表示/違反報告)
たぴくん - この作品大好きです!応援してます!更新頑張ってください୧⃛(๑⃙⃘⁼̴̀꒳⁼̴́๑⃙⃘)୨⃛ (2022年12月3日 12時) (レス) @page22 id: 5e1b4af05d (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - 九十九夜瑠さん» コメントありがとうございます!毎日更新できるように頑張ります(*´ω`*) (2022年11月26日 19時) (レス) id: 7c93d56916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Noa | 作成日時:2022年11月18日 20時