愛寵噺参【東京卍リベンジャーズ】 (ページ49)

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プリンセス【三途春千夜】ページ49

「ねぇ。春千夜。今日の私かわいい？」

デート当日の彼女は身だしなみに気合いが入っていた

服装はフレンチガーリーで上品かつ甘めに仕上げた

「髪はゆるく巻いてハーフアップにしたの」

ハーフアップは男女問わず愛され要素がある髪型だ

「マスカラはピンクで春千夜とおそろい」

コーデと合うようにメイクはピンク系で統一した

「確かにかわいいけど。なんか媚った格好してンな」

彼女の格好を上から下までガン見した後に素直な感想を述べた

「ちょっと量産型寄りになっちゃった」

彼女も自分で自覚はあった

「確かに男ウケも狙ってるけど…女の子の好きなものを詰め込んだコーデだよ」

服装もメイクも自分ウケを大事にしていた

「最近の若い女って感じだな」

基本的に否定はしないので彼女の自由にさせていた

「んじゃあそろそろ行くか。時間もアレだし」

「………できれば今日は、お姫さま扱いしてほしいの」

彼女はそう言って歩き出そうとする彼を引き止めた

「はぁー……ったく、ワガママな姫だな」

察した彼はため息をつきながらも彼女の手を引いた

「ふふっ…。私がしてほしいコトわかった？」

要望を聞いてもらえて彼女は満足そうだった

「ん。恋人繋ぎだろ。顔に書いてあったからな」

彼女は性格的に分かりやすかった

「あっ。今日ホテル泊まるから」

彼は思い出したかのように告げた

「えっと……ラブがつくホテル…？」

彼女は泊まりがけと事前に連絡を聞いていた

「おう。普段は泊まんねェからちょっと高い所にしてみた」

これはホテルの利用料金と最上階という意味が込められていた

「夜景見ながらAとやるとかサイコーだろ」

彼は昼間から欲望をぶっ放した

「つか。Aの全裸が絶景だわ」

エスカレートしてきて止まりそうになかった

「騎乗位の時なんかよォ。

下から見上げンのとかもう最高で……」

自分が主観になって眺める景色は絶景だと言っていた

「もう…！わかったから！」

黙って聞いていられなくなった彼女はとっさに彼の口を塞いだ

「恥ずかしいからそれ以上は言わないで…！！」

突然の彼のカミングアウトに彼女は顔を真っ赤にさせた

「早くショッピング行くよ！！」

恥を紛らわすように彼女は彼の手を引いた