愛寵噺弐【東京卍リベンジャーズ】 (ページ12)

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「ってか、話変わるけどさ…」

彼は彼女の顔を伺いながら告げた

「言おうか迷ったんだけど…やっぱ気になるから聞くわ」

彼女と会話していて気がかりになっていることがあった

「今日のA。なんかメイクがえろくね？」

「あっ。気づいた？おフェロっぽくしてみたの」

オシャレさと色気を兼ね備えたおフェロメイクは…

ほんのり酔ったような雰囲気に寄せたメイクの事であった

「今日はアイシャドウは控えめにしたよ」

メイクは足すだけではなく、抜け感を出して時には引き算をすることも大事であった

「ん。似合ってる」

「ふふっ…。ありがとうね」

彼女は素直に褒められたことが嬉しかった

「にしても…グロスってえろいな」

グラデリップはツヤがあり唇全体が潤っているのが特徴的だった

「今のAの唇。誘ってるようにしか見えねェんだけど」

「ん？キスしたくなった？」

彼女はからかうように聞いた

「あぁ。色々とシたくなった」

意味深な意味を含めて手が出したくなったと告げた

「……色々シテもいいよ」

彼女は積極的に彼に抱きついて熱っぽい視線を送った

「……そんな期待した目で見んなよ。本気で襲いたくなる」

理性が揺らぐと言って彼は彼女を抱きしめたまま腰辺りを撫でた

「…っ……別に、いいよ……。

そのために…このメイクをしたんだから」

「ほんっと…誘うのが上手くなったな」

2人は互いを見つめたまま何も言わずに口付けを交わした

「…っ…んッ……」

次第にキスは激しさを増して深い口付けへと発展した

「…っ……ふっ……んッ…」

彼女の後頭部を抑えた彼は何度も角度を変えながら深い口付けをした

「んッ……隆…っ…」

キスの最中に彼女は開いた口の隙間から何とか声を振り絞った

「……悪い｡ちょっとがっつきすぎた」

我に返った彼は少し反省した

「涙目でマスカラが剥がれそうになってる」

今の彼女の表情は＿＿

紅潮した顔で少しの涙で瞳は濡れて…

メイクと涙の力で涙袋がより強調されて官能的な雰囲気を醸し出していた

「やだ、見ないで。恥ずかしいから…」

指摘されて化粧崩れを気にした彼女は彼に背を向けた

「キスだけで乱れてるAもかわいいよ」

後ろから彼女を抱きしめた彼はわざと耳元で囁くように告げた