愛寵噺【東京卍リベンジャーズ】 (ページ43)

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癒し【羽宮一虎】ページ43

「ただいまぁー」

外出先から帰宅した彼女は、靴下を脱いで洗濯カゴの中に放り込んだ

そしてスリッパを履いてリビングに向かった

「おー。おかえり」

彼女と交際している彼はリビングでテレビを見ていた

「今日はエステと、足湯に行ってきたよ」

本日の彼女は1人で出かけていた

「エステどうだった？」

彼はスマホを見ながら彼女に感想を聞いた

「施(せ)術？気持ち良かったよ」

彼女は彼の隣に腰掛けながら答えた

「とってもリラックスできたよ」

日々の疲れを癒す為に、彼女は都内にある足湯とエステサロンに行ってきた

「毎日ヒール履いて仕事してるから、足のむくみがヒドいの…」

「あー……ヒールは辛いし、足にけっこう負担がかかるよな」

かかとが高いヒールは毎日履いていると、足がパンパンになり浮腫みやすかった

「立ち仕事は扁平足(へんぺいそく)になりやすいって言うし…。

老後のためにも、脚は特に大事にしたい部分だよね」

20代半ばの彼女は年齢に似つかない事を言っていた

「Aまだ若いから気が早いけど

でも、健康に気を遣うのはいいことだな」

彼の言うとおり…

若くて早い段階から自分の体に気を遣うのは、良い心がけであった

「エステしてもらって、全身の血流が良くなった。

それに…お肌もキレイになって嬉しい」

全身マッサージコースにしたので、日々の疲労は大方回復した

美容とスキンケアの施術も行ったので、彼女は憧れの美肌を手に入れた

「へぇー。それで？A◯みたいな展開はあったか？」

彼はいきなり突拍子もない発言をした

「……は？」

一瞬思考が停止した彼女は彼を二度見した

「セラピストにハメられてないか聞いてんの」

スマホから目を離した彼は彼女と視線を交えて告げた

「いや…。あるわけないじゃん」

彼女は軽く引きながら冷静に答えた

「なにがそれで？なのよ。もぅ…意味わかんない」

彼女には彼の考えている事が全く分からなかった

「なに。一虎は…そーゆーの期待してたの？」

土産話に猥談(わいだん)を期待されたと思っていた

「違ぇよ。心配してンだよ」

これは彼の本音であり本心であった

「まぁ…担当が男の人なのは、ちょっとビックリしたけどね」

担当のエステティシャンは異性の様子だった