愛寵噺【東京卍リベンジャーズ】 (ページ2)

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かまって【黒川イザナ】ページ2

零雨(れいう)＿＿

静かに降る雨

晴れた日であれば、外に出かける予定を立てていたが

あいにく今日は天気が悪かった

予定を変更したAは、交際相手とお家デートをすることにした

「A」

彼は彼女の名前を呼んだ

「いいかげん…オレにかまえよ」

彼は不機嫌な態度で彼女を後ろから抱きしめた

先ほどから彼女はスマホばかり見ていた

「あっ。ごめんね。メール返してたの」

彼女は声だけ反応して彼の頭を優しく撫でた

「誰に？」

少し眉を顰(ひそ)めて彼は食い気味に彼女に聞いた

「友だちだよ。高校の時の」

そう言って彼女はスマホをテーブルに置いた

「イザナ。放置してごめんね？」

謝罪を入れた彼女は、彼と向き合う形になった

「かまってあげるね」

優しく言った彼女は彼をふわっと抱きしめた

「……ん」

短く返事をした彼は彼女にすりよった

「甘えたい年頃なのかな…？

よかったら、ぱふぱふする？」

彼女は両手を広げて提案した

「………する」

少しの間の後に彼は彼女の胸に自分の顔を埋めた

「……落ちつく」

「ふふっ。よかった」

彼女は目を細めて愛おしそうに彼の頭を撫でた

「なんかA……胸、デカくなったか？」

彼は彼女の胸を揉みながら不思議そうに聞いた

「あっ。わかる？最近バストアップしたの」

彼女も自覚があり成長したことを少し嬉しく思っていた