偏見 ページ8
美涼の直属の部下は＿＿
仕事の合間の休憩時間に竜胆の部下と会っていた
「美涼様は…通り名と苗字で呼ばれることを嫌ってる」
本人は特に異名で呼ばれる事を毛嫌いしている
「だから俺らは名前で呼んでんだよ」
美涼の部署に所属している部下たちの事を指していた
「あの
"上下関係とか気にしない人だから"
美涼は相手に合わせるタイプなので口調などは特に気にしていない
「まぁ…その、なんだ。俺が入れた茶でも飲め」
美涼の直属の部下は竜胆の部下に茶を勧めた
「これは美涼様が気に入られている紅茶だ」
部下は美涼の好みを熟知していた
「ネキごめん…」
彼は一口飲んで美涼に謝罪した
「しいたけの戻し汁みたいな味がしたわ」
そして意味の分からない発言を真顔で言っていた
「レモンティーくそ不味い」
吐き気を催しそうと言っていた
「漢方薬みたいな味しね？」
柑橘系のフレーバーを市販薬に例えていた
「あー……なんとなく分かる」
認めたくはないが納得してしまった様子であった
「これは虫みたいな味がする」
彼は紅茶の飲み比べを行っていた
「食ったことあるのかよ」
直属の部下は呆れていた
「ねぇわ」
返しに即答で答えた
「例えが斬新すぎるんだよ」
すぐにツッコミを入れていた
竜胆さんから昔の三途さんの話聞いたけど…
こいつは瓜二つだな
性格とかまんまじゃねぇか
ネキの部下は春千夜さん似だわ
おっと…
名前で呼んだら殺される
あの人はネキと首領に心酔してるもんな
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作者名：おりたん | 作成日時：2021年12月4日 10時
