闇夜に咲く一輪の花５【梵天】 (ページ32)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:94,232 hit

墓参りページ32

美涼は有給休暇を消化してある人物の墓参りに来ていた

その人物は＿＿

同世代の場地圭介であった

梵天の首領…

佐野万次郎とは幼馴染であり、かつての東京卍會の創設者であった

死因は回りくどい抗争の末に自決した

『場地は…最期までカッコよかった』

美涼は墓石の前で対話をしていた

『って、千冬くんが言ってたな』

ここで松野千冬の名前を借りて言葉を濁した

場地も…

イザナさんも

ズルい男(ひと)だよ

私への遺言

最期の言葉が＿

告白だったなんて

『バカやろう…』

途中で雨が降ってきたので美涼は足早に梵天の拠点に戻った

大広間＿＿

灰谷竜胆「場地のイントネーションって何？」

美涼が墓参りに行ったついでに話題は場地圭介が上がっていた

九井一「関わりがねぇから分かんねぇわ」

九井は学生時代は全く絡みがなかった様子だ

灰谷竜胆「場↑地↓じゃね？」

いつの日かの抗争を見物していた竜胆は少ない情報で処理し分析していた

三途春千夜「松野は場↓地↑さんって呼んでたなァ」

元々は東京卍會に所属していた三途は場地の事をよく知っていた

灰谷蘭「場地→で良くね？」

蘭は普通に表記の読み方をして呼んでみた

九井一「ハ〇→みたいに言うなよ」

アーティストの事を指していた

『こら…故人(こじん)の名前で遊ばないの』

人の名前を弄ぶのは失礼に値すると告げた

灰谷竜胆「美涼はお堅いな…」

最初に話題を振った竜胆は美涼に謝った

灰谷蘭「そんなとこも好きだけど♡」

美涼の肩を抱いて蘭は告げた

九井一「社会人の鏡で代表だよ」

美涼の事を尊敬して称賛していた