闇夜に咲く一輪の花２【梵天】 (ページ39)

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鶴蝶「初めから美涼が狙いだったのか」

車内から様子を伺っていた鶴蝶はすぐに状況を理解していた

「小僧」

ここで明司は少年に向けて次のように問いかけた

明司武臣「テメェの目的は何だ」

少年に威圧をかけて言った

「僕はねぇ……

野郎の言うことは聞かないの」

梵天メンバーの問いかけに対して少年はそう告げた

「僕は若頭だよ」

"指図されるのが大っ嫌い"

少年は自分の地位が上だと自らが示した

『君…』

美涼は目の前にいる少年を呼んだ

『私を狙う理由は何？』

疑問に思っている事を美涼は本人に聞いてみた

「僕の目的？」

少年は美涼からの質問には対応していた

「あんたを梵天から出し抜いて＿」

"うちの組に入れる"

美涼が助けた相手は少年の容姿をした中身は成人男性であった

「僕は薬と多額な金を使って老いを止めたんだ」

男は自分の容姿について経緯を説明している様子だった

莫大な金額を使用して繰り返し美容整形を行い、日常的にヤクブツを摂取しているそうだ

「お姉さんよりも殺しに関しては知識あるよ」

この道のプロだと男は自らが語った

詳しく話を聞いていると、この男はアメリカと日本のハーフみたいだ

「たまたま梵天の奴らを見かけたから…」

"チャンスだと思ったんだよね"

アメリカ生まれの日本育ちでヤクザの若頭という職についている

「苦痛と引替えにこの体を手に入れたんだよ」

男は己が若返るために成長を止めたみたいだ