五十六 ページ19
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「首領、「三日月宗近」と接触しました」
通信機からは可愛らしい声が返ってくる。恐らく首領である森が可愛がっているエリスの声だ。
『嗚呼エリスちゃん。其方のシュークリームも良いけれど此方のショートケーキも中々だよ。どうだい?』
「あの、首領」
『三日月宗近と会ったんだろう? どうだったんだい? 処分すべきなのかは君が判断してくれていいよ』
そんな重要なことを決めていいのだろうか。少し戸惑いつつもこほんと咳払いをして中原は口を開いた。
「未だ味方とは断定できませんが……我々ポートマフィアと敵対する組織ではないことは確かです。……化け物を倒しに来ただけ、と云っていました」
『暫くは様子見かな。引き続き調査を頼むよ』
「了解しました。あと……」
『なんだい?』
「……いえ、何でもないです。それでは」
通信を切り、ため息を吐く。三日月宗近と対峙した時のことを思い出し、忌々し気に彼方を睨んだ。
「まるで神とかそういう次元のものに見えたなンて云えるわけねェな……」
一体なんなのだろうか。またため息を零し、中原は帽子を目深に被ってヨコハマの闇に紛れた。
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織川(プロフ) - カティさん» ありがとうございます!こちらでもよろしくお願いします! (2018年3月27日 12時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
カティ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2018年3月25日 18時) (レス) id: 0319e8dbc2 (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - ななこさん» ありがとうございます!更新がんばりますね……! (2018年3月22日 20時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続編おめでとうございます!新着確認したら見つけたのですぐに飛んできました!更新頑張ってください! (2018年3月22日 20時) (レス) id: d4cba68423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織川 | 作成日時:2018年3月22日 20時