【はたらく細胞】にーちゃんおたしゅけコール【B細胞】

＊4、にーちゃんはやきもちヤキ ページ4

インフルエンザB型を倒す。

といっても私はあまり倒してないが。


すべてはにーちゃんのため。

一応仕事はしてるが、敵をにーちゃんの近くまで誘ってにーちゃんの手柄にしている。


私はにーちゃんによく助けを求める。

だからにーちゃんは結構私の方をみてるから、敵がきたらわかるんだ。



『っあ！にーちゃ…！後ろ！』

「了解！」


私の方を見すぎのせいでにーちゃんの方はがら空き。

だから私がにーちゃんの方を見る。


でもにーちゃんでも追い付けないこともあるんだ。

にーちゃんは完璧じゃないから。

そんなにーちゃんも素敵



『…ぅあっ』

後ろから手がのびてきた。

そして私をガッチリ掴む。


全てがスローモーションになる。

にーちゃんがこっちを見てる。

目を見開いて。



『にーちゃん、おたしゅけ…』

「うおおおおおるああああ！！！」


インフルエンザB型に捕まれていた場所が軽くなり、前側に引っ張られる。

引っ張ったのは、キラーT細胞だった。


「いっつもにーちゃんにーちゃんってちったぁ一人でやれやアホが」


私のおでこをデコピンしてまじまじとこちらを見てくる。

キラーT細胞さんは私をよく助けてくれる。

私の中ではにーちゃんの次にいい人だ。

皆が怖がってる理由がわからない。


ただ、デコピンは普通に痛い。

『ぁ…ありがとうございましゅ…』


おでこを擦り、噛みながらお礼を言った。



どうやらあのインフルエンザが最後だったらしい。

皆肩で息をしながら色々話をしていた。


「あ、ありがとうございました！キラーTさん！」


にーちゃんがお礼をいいに来た。

にーちゃんはいつもこう。

そしてそのあとにーちゃんは私をキラーTさんから離すんだ。

むっすりした顔で。


やきもちヤキなにーちゃん可愛い。



ぐいっ


「えっ」

「は？」

『？？』

でも今日は何故かキラーTさんが離してくれなかった。

あぁ、そんなことしてるから。


にーちゃんがぶすくれちゃう。

いや、にーちゃんかっこいいけど、ブスじゃないけど

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