【薄桜鬼】俺の嫁さん 弐

其の参拾弐 ページ2

その声の主は総司。
総司は千鶴の正面。二人の背後に立っており腕組みし、楽しそうに笑っている。



｢そうなんだよ。そろそろ勘弁してほしいぜ｣



顔を赤らめたままそう答える平助は、どの意味で勘弁してほしいのか。
平助の答えにあはは。と総司が声を上げて笑い、平助の腕の中のAに顔を近付けたあと、にたりとまた笑った。



｢Aー。毎度朝からこんなとろけた顔見せてたら平助の心臓が持たないよー｣

｢んぅー？｣

｢な、そっ…なあ！！｣



耳まで真っ赤にして反応し、声をあげる平助の姿にまた総司は楽しそうに笑った。
朝から楽しそうだ。
屯所から笑い声が弾ける。



｢あ、あの｣

｢ん？なあに、千鶴ちゃん｣



しばらくの間、頭上にたくさんの疑問符を浮かべた千鶴は、意を決して三人…基い二人に問いかけた。



｢Aちゃんは…どうしたんですか？｣

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ハッピー声優

桑島法子

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