幼馴染ドロップ。【俺スカ . 明智】 (ページ4)

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試合当日。

バスから降り、私は明智くんの姿を探した。

明智くんがくれたラインには、

A私、サッカー部のマネージャーになったんだ。気づいてくれてありがとう。当日会いたいな

と、返信をした。既読が付いているけど明智くんからの返信はなかった

私がスマホを眺めていると、急に背後から声がした

「あの、ここのグラウンド今から練習で使うんで。

退いてくれますか？」

明智くんのチームの東条正義くんだ。渡された資料の選手名簿に顔と名前が載っていたからすぐに分かった。

私がグラウンドから退こうとすると、

「東条おはよ。あれ、A？来てたんだ」

明智くんの声がした

『明智くん..？』

私が振り返ると、明智くんは微笑んでくれた。やっぱり、明智くんはいつになっても私に優しいんだ

「なに？この人と知り合いなの？」

「うん、大切な幼馴染。」

「ふぅん..」

東条くんは、頷きながら私の制服の校章を見た

「でもこいつ敵じゃん」

「敵じゃないよ。Aは俺等のチームを応援してくれんだよね？」

明智くんにじっと見つめられたら、否定できない..。私は首を縦に振った。

「A、いい子。俺等の勝ちを見届けてもらうとゆーことで .. 楽しみにしてて！」

明智くんは、マネージャーの集合場所に向かう私が見えなくなるまで手を振ってくれた。

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試合の結果は、豪林館高校の圧勝だった。恭平たちは肩を落として落ち込んでいて、顧問が気を使って先にバスで送ることになった。

マネージャーは全員で後片付けを手伝った。日が暮れて、外は大分暗くなってきた .. 帰らないといけない。

家に帰りたくないな .. 。

そう思いスマホを手にとると、両親から大量のメッセージが来ていた

“はやく帰りなさい”
“勉強しなきゃダメでしょう”
“時間を無駄にするな”

煩いメッセージを無視してスマホをポケットにしまった私はベンチに座ってぼーっと空を見上げた

「アンタ、こんな遅い時間になにしてるの？」

声をかけてきたおじさんは、スカートを履いていた。

『えっと..どちら様ですか？』

「あたしは来年ここで働くことになってる教師よ。下見に来たの。アンタ別の学校の生徒じゃない？何で来たの？」

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