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「そんなもん俺かて分かってるわ！
お前こそ、こいつに手ぇ出したりしてへんやろな」
今度は渋谷さんの方が、
安田さんにつかみかかった。
二人はすごく尊敬し合ってて、
仲良かったのに・・・
「やめて下さい・・・」
座席から立ち上がったら、
立ちくらみがして、
まだふらつく。
倒れそうになった時、
ふわって甘い香りに包まれて身体が浮いた。
「Aちゃん、大丈夫？」
安田さんが抱きとめてくれたんだ。
「はい。
大丈夫です」
そう答えた時。
「こいつから離れろっ」
渋谷さんがちっちゃく叫んで、
安田さんから奪うように、
私を自分の腕の中に閉じ込めた。
私を座席にそっと座らせてから、
まるで安田さんから庇うように、
自分の身体を盾にしてる。
「こいつに二度と触んな・・・」
安田さんに吐き捨てるように言った渋谷さんは、
初めて見るような、苦しげな顔してた。
ロケバスの外が騒がしくなって、
スタッフさんたちが駆け込んで来る。
「Aちゃん、良かった。
携帯繋がんないし、
本当に心配した」
「すばるくんもヤスくんも、
探しに行ったきり帰って来ないから、
本当に迷っちゃったのかと思った」
みんなに口々に言われて、
申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「申し訳ありませんでした。
熱があるのに、
山の中のロケ見学なんかして・・・」
「無理したらダメだよ。
でも事務所に連絡する前に見つかって良かった」
プロデューサーさんがそう言い残して、
一番にバスを降りてったら、
みんな忙しそうにあとに続いた。
「Aちゃん、大丈夫？
体調悪そうだけど・・・」
最後に残ったメイクの真美さんが、
私の肩を抱いてくれた。
何か不穏なものを感じ取ったのか、
立ち尽くしてる渋谷さんと安田さんの二人の顔を見比べてる。
「ねぇ、あんた達、
Aちゃんに何かしたの？」
疑うようなまなざしを二人に向けながら、
真美さんが聞いた。
「何もしてへんて」
「何もないです」
渋谷さんと安田さんの声が重なった。
「こいつが山ん中で迷子になっとったから、
俺がここまで連れて帰って来てん。
それだけや。
ケガは大した事ないけど、
熱あるから。
はよ病院連れてったってくれ」
渋谷さん、それだけ言うと、
ロケバスを降りて行っちゃった。
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ブック - 私はみんなとは違うのかなと思ってしまいます。そこを主軸にしなくてもいいので、何かハンデがある女の子との小説があったら、読んでみたいなぁと思ったんです。たった1人の読者のひとり言だと思ってスルーしてください！ (2018年3月27日 17時) (
レス) id: 287ac13f1b (このIDを非表示/違反報告)
ブック - 私は片耳が聴こえなくて、目眩がおきやすかったり、耳鳴りはずっとしています。友達は春休みで遊んだり就活したりしているのに入院しないといけなかったり、音は聴こえていたけど、言葉が聞き取れなかったりして会話についていけない時に (2018年3月27日 17時) (レス) id: 287ac13f1b (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - ずっと継続でキュンとしてます(/∀＼*)落ち込むことあったんですね…いつも私はfoolさんに癒されてるけど、私が癒すのは難しいもんな〜もどかしすぎる(＞＜)大好きなfoolさんが元気になりますように☆まだ終わってほしくないのが本音ですが…最後まで楽しみにしてますね (2018年3月26日 23時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - すばるくんは、結構甘やかしてくれそう。店長とか、大倉くんの店長のすばる兄さんとか、イメージぴったりだと思います(〃ω〃) (2018年3月26日 22時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいはん(プロフ) - 覚えててくれて嬉しいです！合ってます！笑 早く正式にくっついてくれるのを楽しみにしてます(^○^) (2018年3月26日 0時) (レス) id: 1086476deb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年3月13日 13時
