俺の専属マネージャー。２

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「頑張ってくるわ」


パタンてドアが閉まったら、
やっぱり少し泣いちゃったけど・・・


渋谷さんの匂いの残るベッドで、また眠りについた。


次に会えるのはいつかな・・・





この仕事をするようになってから初めての、長いオフが始まった。


朝早くにやって来てくれた賢人さんと交代して、
ホテルのロビーで横山さんと別れて、
新幹線で東京に戻った。


着いたその足で、ショッピング。


大阪のソロコンにおいで、って、
渋谷さんが言ってくれたから、
その時に来てく服を買うことに。


外はまだ寒いけど、
お店の洋服はすでに春物がほとんど。

気が早いけど、

袖がバルーンになってる可愛いブラウスと、
甘い雰囲気の明るい色目のスカートに一目惚れして、

予算はかなりオーバーしたけど、
思い切って買っちゃった。

普段はずっとパンツスーツだから、
ちょっとでも女らしいなって思ってもらえたらなって。

誕生日にもらった、
レモンイエローのハイヒールにも絶対に似合う。


どうして、大阪のライブって、
限定して呼んでくれたのかな？

オーラスだからかな？


淳也さんにばれたらって、ちょっと不安だけど、
私もどうしても見に行きたい。


まだ付き合ってないって、
自分に言い訳ばっかりしてるくせに、
心の中はもう、
渋谷さんでいっぱいだ。


どうやって素直になればいいかな。

彼女にして下さいって言うの、
結構な勇気いるな・・・



世間はもうバレンタインムード一色。


デパートの地下で、
マネージャーの二人と、
メンバー全員分のチョコを買って、

安田さんには特別に、
誕生日プレゼントのお礼も兼ねて、
いつも愛用してるブランドの部屋着も。


それから、渋谷さんのは・・・

甘いの、そんなに好きじゃないの知ってるけど、
でも、何かあげたい。

洋服の趣味も独特で、
きっとこだわりがあるだろうし。

いつも持っててくれるものがいいなって。


何がいいか分かんないまま、
結局、買えなかった。

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