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めいちゃんも合流してくれて、なるせを一緒に待つ
2人ともほんとに心配してくれて、助けてくれて本当にありがたい
〜〜♪
!!!!!??
「なるせが!!」
遂になるせからの着信を表示したスマホの画面
3人とも驚いて顔を見合わせた
何故かちょっとした緊張感が流れ、ゆっくりと応答ボタンを押した
「・・・もしもし?」
『あ・・・マジすいません』
「うん」
『・・・おこって、る??よな・・・』
「・・・とりあえず、無事でよかった」
『え?』
「倒れてたらどうしようかと思った」
『マジすいません・・・あのー、、今どこにいるんですか?』
そういえば、この後のことを考えていなかった
2人を見ると、ここに呼んで!と小声で訴えていたので、OKと指で合図を返した
「今から位置情報送るから、そこに来れる?」
はい・・・と小さな返事をしてすぐに通話は切れた
『なるせ、どんなんでしたぁ〜?』
「謝り倒してましたねw」
ま、そうだよねwと苦笑いをする私たち
次にどのようにしてなるせを驚かせるかの作戦会議を始めた
なるせの家からここまでは車で10分もあれば到着できる
出発準備も多少するだろうから、早くても15分はかかるだろう
その間に何かできること・・・
こんなこと今まで経験したことがないから思いつかない
結局なるせが来た時は2人は隠れておいて、
後から登場しよう、という簡単なものに落ち着いた
すると、ゆっくり入ってきたなるせの車
「きました!」
きっちり15分で到着したあたり、急いで来てくれたのだろう
少し嬉しくなって顔が緩んだ
2人は作戦のとおり、御手洗へ向かった
それと同時に急ぎ足で店内へ入ってきたなるせ
キョロキョロ店内を見回して私を見つけると、こちらにやって来た
「ッスー・・・すいませんでした・・・マジごめんなさい」
「とりあえず、座ろ?」
「・・・はい」
明らかに小さくなって座るなるせ
ただ、無事な姿を確認でき、急いで来てくれたことに私はもう満足しているので結構機嫌はいいほうだった
それに気づいたのか、少し不思議そうな顔をしながら私の様子を伺っている
「あのー・・・Aさん、ここまでどうやって??」
きた!!
必ず来ると思ったこの質問を聞き、2人と決めておいた合図を送った
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作者名:カニカニハンマー | 作成日時:2021年11月30日 19時