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明るい声にハッとし、何事かとあらきさんを見ると、さっきと同じでニコニコしてはいるものの、少し悪い笑顔を浮かべていた


『なるせさんに嫌がらせしてやりましょう!』


この鬼電以外にどういう嫌がらせがあるというのだろう??全く見当がつかず、ハテナを飛ばしていると、


『ふふふ〜^^ め〜ぃちゃんさんに電話してみましょう!

なるせさん、怒んないけど嫌がると思いますよ〜^^』

「めいちゃんですか??」

『そぅっす〜^^ 同年代だから、自分の失態とか知られたら嫌だろーなーと思ってww』


そういうものなのだろうか??と考えていると、ちょっと待ってくださいね〜と言いながらスマホを操作し、耳にあて始めたあらきさん

早速電話をかけているのだろう


『おっ!おつっす〜

今面白いことになってましてぇ〜^^
ちょっとビデオにしていいですか?』


ビデオ通話に切り替えたのか、スマホを自撮りのようにして画面に話しかけ始めた
それと同時にめいちゃんの声も聞こえてきた
お店の中なので、最小限小さい音にしてから、会話を始めるあらきさんたち


『なんすかなんすか?!』

『いまぁ〜実はぁ〜・・・じゃーん!見て!!』


と言うと、私の方に向けられたスマホ
画面に映っていためいちゃんと目が合った


『え?!なるこさんじゃん!!は??なるせは???』

「あ、お久しぶりです〜・・・」

『なるせ、いないんすよwww』


と私と一緒に画面に映るようにあらきさんに肩を寄せられた
その近い距離にドキッとしつつも、現在の状況を説明すると、めいちゃんの爆笑が聞こえてきた


『なにそれ!w めっちゃ楽しそうじゃん!!
俺も行っていいですか?!』

『おー、おいでよw 一緒になるせ待ちましょう』


そんなこんなしててもなるせからの連絡はない
あらきさんが大丈夫ですよーと気を使ってくれてもだんだん心配が募ってきた


それが顔に出ていたのか、


『う〜ん、じゃ、めいちゃんさん来ても連絡来なかったらなるせの家行ってみましょうか^^』


と提案してくれた
はい!!と答えると、少し私の顔を見つめてきたあらきさん

「ん??どうかしましたか?」

『いや?やっぱなるせのことめっちゃ好きなんだなーと思って^^』

そう言われるとカーッと赤くなる感覚・・・


「そ、そりゃー・・・」


返す言葉が見つからなかった

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作者名:カニカニハンマー | 作成日時:2021年11月30日 19時

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