[あかがみんクラフト]俺っ子少女。

ｼﾞｮｾｲﾉｶﾀ(片言) ページ6

貴方side
声が聞こえたので、部屋へ向かう。

ドアを開ける。

？「(ビクッ)」

ビビりかよ。

『起きたか。大丈夫か？』

その人はソファに座っていた。

？「えっと…何で自分ここに居るんですか？」

覚えてないらしい。

『アンタ貧血で倒れたんだよ。病院遠いし貧血ぐらいだったら自分家でいっか、て思って』

？「あ、ありがとうございます…」

『まあ、軽い貧血で良かったよ。もっと酷い場合もあるからな』

？「そうなんですか！？」

『友達がそうなってな。アイツ、貧血になりやすいんだ。だから、貧血の対応には慣れてる』

さて、コイツどうしよう。

ぐぅ〜…

ん？何の音だ？

？「す、すみません…。ちょっとお腹空いちゃって…」

お腹空いてるのか。

丁度いい。飯作ったんだった。

『食べてくか？』

？「えっ！？でも、そんな…」

『遠慮するな。丁度作ったんだ』

3人分作ったんだった。

？「じゃあ、お言葉に甘えて…」

『そうこなきゃな』

移動させるのもなんなので、部屋に料理を持っていく。

小さめのテーブルを出して、その上に乗せる。

ついでだ。俺も食べておこう。

？「いただきます」

礼儀正しいな。

いただきますって言う人居たんだ。

『い、いただきます』

ここは一応言わないと。

コイツ固まってるんですけど。

『…どうだ？ 口に合わなかったか？』

？「…凄く美味しいです！」

『おお、そうか。それなら良かった』

口ではクールに言ったけど、内心めっちゃ喜んでる俺。




あっという間に食べ終わった。

我ながら結構いい出来だった。

？「あのっ、ありがとうございました！ 看病してくれて、ご飯も頂いて！」

礼をした衝撃で、眼鏡が落ちた。

『落ちたぞ』

？「あ、すみません」

コイツ眼鏡しない方がカッコイイじゃん。

思わず顔を見ていると、

？「何かついてますか？」

『あ、えーっと…』

ここは正直に言おう。

『ﾒｶﾞﾈｼﾅｲﾎｳｶﾞｶｯｺｲｲﾅ-ｯﾃ』

うわあぁぁぁぁ！

何でカタコトになった！？

？「何でカタコトなんですかw」

『し、知らねえよ！』

？「女性の方ってそうなんですか？w 何かあったらカタコトになるのw」

『だから知らねえよ！w』

ん？コイツ今何て言った？

ｼﾞｮｾｲﾉｶﾀ

じょせいのかた

女性の方

『え！？ お前俺が女って分かったのか！？』

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