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なるべく普通モードで声かけたのに。
「えっ。あっ、とも！なんでここに！？」
大毅の慌てふためき方。
「ここ、入ってくん見えたから。
追いかけて来てもうた」
「こっ、これはなっ、
あの、そのっ」
嘘がバレて、可哀想なぐらい困り果てた顔してるねん。
大毅が手にしてんのは、
派手派手な柄やけど、
素材がいかにも上質な感じのパーカー。
ぱっと見、高そうやし、
大毅のイメージとかけ離れてる。
職業柄もあるし、
なるべく派手なもんは避けてんのに。
「大毅、それ着るん？」
「えっ、いやっ、そのっ！
ちゃうねん」
「何がちゃうん？」
責めてるわけちゃうのに、
大毅は泣きそうで。
淳太がそれを庇うように、
立ち塞がってくる。
「神ちゃん、そんな責めたら、
重岡くん、困ってまうやろ。
俺が誘ってん。
重岡くんが洋服買いたい言うから、
ここ俺の知り合いの店で、
案内してただけ」
「洋服なんか俺と買えばええやん。
なんで淳太と・・・」
「ごめん・・・」
大毅、俯いてしもた。
泣かせたいわけちゃうのに。
「大毅、二人で話そ」
そっと、手を取ろうとしたら、
「大学の近くやから」
ごにょごにょって言うて、
手を解かれた。
大学から結構歩いたし、
閑静な住宅街の高級ショップに、
大学生が来るとも思われへん。
店ん客は俺らだけ。
窓の外見ても、人通りもほとんどないのに。
「大毅、ええからちょっとおいで。
淳太、俺ら帰るわ。
そうや」
今日の撮影で岸カメラマンにもらった名刺。
財布ん中から出して、
淳太に渡す。
淳太の顔色がさっと変わる。
指先が震えて、
名刺が床に落ちた。
俺がそれをすくい上げて、
淳太の掌に握らせる。
「岸さん、淳太のこと気にしてたで。
連絡欲しそうやった」
淳太の目に光が宿ったんだけ確かめて。
「大毅、行くで」
袖を引いて、ショップを後にした。
知らんうちに、めちゃくちゃ早足になってたらしい。
「神ちゃん、早いって。
なんでそんな急ぐん？」
大毅に聞かれて、はってして。
慌てて、掴んでた袖口から手を離す。
一刻も早く淳太から引き離したかった、
そんなん言われへん。
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みき(プロフ) - foolさん、いつもはエイトなんですが、今回初めてかみしげのお話を読ませてもらいました！やはりfoolさんの作品はキュンキュン度がたまらないです♪重岡くんかわいいですね！神ちゃんも、エイトのお話に出てくるイメージ通りのかっこいい神ちゃんで(*/∀＼*) (2020年12月11日 13時) (
レス) id: c6ee858f5f (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - いやあ、、ほんまもんの天使ですわ。最高です！！！ (2020年12月7日 23時) (レス) id: 109c85bf37 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん - メリーゴーランド8のパスワードで春の花が分からないのですが、教えて頂くことは可能ですか？ (2020年10月8日 20時) (レス) id: 0b9fe4b49e (このIDを非表示/違反報告)
こっこ(プロフ) - 笑窪の天使、ステキな作品ステキなラストありがとうございました。重岡くんが攻めな作品が多い中、男らしい神ちゃんと可愛いしげが堪らなく大好きでした。終わってしまって悲しいけど、また新たなかみしげに会えるのを期待してます。お疲れ様でした！！ (2020年9月29日 6時) (レス) id: 32c9600d6f (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - 笑窪の天使、完結お疲れ様でした(^o^) なんとも可愛らしいおふたりでした(*^^*) 素敵な作品ありがとうございました♪ (2020年9月29日 1時) (レス) id: 3389004d8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年9月11日 11時
