引っ越し gr ページ48
昨日まであんなにたくさん物が置いてあったのに、今ではダンボールの山がずらり。
玄関までダンボールを運び、一息ついていると後ろから声をかけられる
｢準備は出来たか？もういくぞ？｣
愛しの愛しの彼。
ゆっくりと私が顔を上げると、グルちゃんは眉間にシワをよせて少し怒っているような表情をしていた
これは私が荷造りに時間をかけ過ぎたのを怒っているとみた
私は焦りながら
｢ままま待ってよグルちゃん、もうちょっと、もうちょっとだけ！｣
と僻む。私はこの部屋での思い出にまだ浸りたいのだ
グルちゃんと長い時間をこの部屋で過ごしてきたのだから、そりゃ当然だろう
それを察したかのように、グルちゃんはため息をつき
｢思い出なんかに浸らんくてええから、ほらはよ｣
と私を急かす。
｢だってだってぇ｣
子供みたいにごねる私をみて、グルちゃんは微笑み
｢また新しい思い出作ればいいやろ、だって俺ら結婚したんやから。｣
と言った。私の顔は一気にぶわぁっと熱くなる
なんて恥ずかしいことを言ってのけるんだ、この人は。
｢恥ずかしいから口に出さないで欲しいな、グルッペンさん｣
私は下を向き、小さな声で呟く
グルちゃんは煽るように、
｢お？何だ、取り消すか？｣
と言った。顔は見えないが、絶対にニヤニヤしてるぞこいつ…
私は首を横に振る。長い時間をかけて貴方に想いをようやく伝えられたのだから、冗談でもあの時間を無駄にはしたくないという気持ちから思い切り首をふった
ふっ、と笑い
｢でも、他の奴らにとられんくて良かったわ｣
私もグルちゃんが私一筋でいてくれて、嬉しかったよ。
…そんな事本人には言えないけれど、貴方と2人で余生を歩みたい
思い出と共に
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うぉっしゅ蜜柑(プロフ) - ウケさん» コメントありがとうございます(´ｰ｀)褒めて頂き、嬉しい限りです！更新頑張らせて頂きます！ (2017年7月3日 21時) (
レス) id: eaa142400f (このIDを非表示/違反報告)
ウケ - いつも更新楽しみにしてます！どの話も素敵で･･･更新頑張って下さい！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 8c0ab5ece7 (このIDを非表示/違反報告)
うぉっしゅ蜜柑(プロフ) - たかちんさん» コメントありがとうございます(´ｰ｀)応援して下さっているなんて感謝感激です！今後とも精進するので、よろしくお願いします！ (2017年6月12日 17時) (レス) id: eaa142400f (このIDを非表示/違反報告)
たかちん(プロフ) - いつも応援してます！更新楽しみに待ってました(^o^)トントンの小説わくわくしながら待ってます！！ (2017年6月12日 16時) (レス) id: d1b7bc89b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うぉっしゅ蜜柑 | 作成日時：2017年5月20日 2時
