傍で gr ページ36
私はちょんちょんと肩をつつく
｢グルさん、グルさん｣
｢なんや｣
｢暇なの、構ってほしいなぁ｣
わざわざ私から家に来ておいて、何様なんだと多分今彼は思っているであろう。
パソコンの画面を必死に見ながらグルさんは
｢見てわかるだろ、今忙しいんや｣
と呟いた。確かに手元を見るとカタカタとキーボードを動かしている
またか…いつもそういって私に構ってくれないんだから。
｢そうだよね、ごめん｣
その言葉を残し、そっと部屋から出てため息をつく
まぁ、いつもの事だからそこまで気にしないのだけれど、なぜだか今日は人肌恋しいというか…とにかく甘やかしてもらいたい気分なのだ。
そもそも、普段からグルさんは私に構ってくれない
忙しいのは分かるけれど、私だって彼女という立場だ。少しぐらい甘やかされてもいいのでは？
ポケットから携帯を取り出し、慣れた手つきで耳元にあてる
｢んー？もしもし、どしたんA｣
相変わらず電話に出てくれるスピードが早い、それが彼の良い所だ。
私はグルさんにバレないように小さな声で
｢トントン〜、構ってくれぇ｣
と囁いた。
ちょいまってな、と言われ大人しく待つ。彼の事だ、今日予定を入れていないか確認をしに行ったのであろう。
｢今どこ？向かうわ｣
どうやら、今日は空いていたらしい。ラッキーだな。
っしゃ！と心の中で喜びつつ、居場所をこたえる。
｢グルさん家｣
そう言うと、トントンは少し唸りながら
｢あ〜外出とってもらえる？｣
と言った。トントンの家はグルさん家から少しした所にある。
だからこそ、彼を呼んだというのもあるのだけれど。
何より彼は優しい、彼女の一人や二人居てもいい程に。
はーい、と返事をし電話を切る。私はトントンの指示に従い、外に出た。
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うぉっしゅ蜜柑(プロフ) - ウケさん» コメントありがとうございます(´ｰ｀)褒めて頂き、嬉しい限りです！更新頑張らせて頂きます！ (2017年7月3日 21時) (
レス) id: eaa142400f (このIDを非表示/違反報告)
ウケ - いつも更新楽しみにしてます！どの話も素敵で･･･更新頑張って下さい！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 8c0ab5ece7 (このIDを非表示/違反報告)
うぉっしゅ蜜柑(プロフ) - たかちんさん» コメントありがとうございます(´ｰ｀)応援して下さっているなんて感謝感激です！今後とも精進するので、よろしくお願いします！ (2017年6月12日 17時) (レス) id: eaa142400f (このIDを非表示/違反報告)
たかちん(プロフ) - いつも応援してます！更新楽しみに待ってました(^o^)トントンの小説わくわくしながら待ってます！！ (2017年6月12日 16時) (レス) id: d1b7bc89b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うぉっしゅ蜜柑 | 作成日時：2017年5月20日 2時
