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#115 ページ15
海「そうやっていつも我慢して、自分抑えるじゃん。やめろよ..」
「でも...」
海「俺だって、何度もそう思ったよ。どこかでばったり会わないかなって。
会って、渚沙が俺の元に戻って来てくれないかなって。」
「かい、と。」
海「”会える？”っていう一文を送るのに、どれだけ時間がかかったか...
渚沙に断られたら、俺 ショックでもう絶対に立ち直れないって思ったし...怖かった。
俺だって、数パーセントの期待ずっとしてたから....簡単に逃げんなよ....」
「....海人のためとかいって、自分から勝手に別れを告げたくせに
自分で守れなかったことが...本当に申し訳なくて.....」
海「....言ってよ。」
「....えっ、何...を...」
海「言い訳とか、建前とかそんなんどーでもいいから。自分の言葉で、本音で言ってよ。」
「...海人。」
海「言えって。」
「......海人に会いたかった。」
海「...俺も、渚沙にずっと会いたかった。」
その言葉が聞きたかった...
俺は渚沙を抱きしめる腕にもっと力を入れて、
彼女を自分の体により密着させた。
本音で言ってくれた渚沙に
怒りで隠れていた彼女に対する本当の感情がやっと表に出て来た。
海「こんなに痩せて....どうせ自分のこと後回しにしてたんでしょ。バカちん。」
「....私っ(泣)」
海「シー。大丈夫、大丈夫。」
涙を流す渚沙の頭を俺は優しく撫でる。
.
.
ひと段落して、
弟との過去、今後のことも聞いた。
聞いたけど、
俺は同情するつもりもなければ、あの弟に対して見方が変わったとかはない。
でも、
大きな問題だってのは分かるし、時間がかかることだってのは俺なりに理解はした。
だから、渚沙のために俺が出来ることをしてあげようと思った。
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秋風 - uhaaさん» コメント、ありがとうございます。最高だなんて言っていただけて凄くうれしいです！！作者としても感情移入してもらえる作品が目標でしたので、励みになります！これからも楽しんで読んでください。応援よろしくお願いします！！ (2019年10月30日 22時) (
レス) id: b4e59471fe (このIDを非表示/違反報告)
uhaa(プロフ) - めちゃくちゃ胸が締め付けられました！！最高です！！ (2019年10月30日 7時) (レス) id: 67f0042777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋風 | 作成日時：2019年10月3日 5時
