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私の歪んだ表情を見ては慌ててルチルくんは傍に駆け寄って心配してくれた
「 あっ、もしかして嫌だった…? 」
「 い、嫌じゃないよ!ただルチルくんと凡人の私が並んでもなぁ〜って…ルチルくんと夕焼けだけで十分じゃない? 」
実はファウストの例の炎上 ( バズった ) 事件以来なんだか気が引けてSNSに手をつけなくなったのも1つの理由ではあるけど… それからのファウストの引きこもりの様を見てるとね、、
「 ……Aちゃんて、本当にそういうところ、、」
「 ……? 」
ルチルくんは俯いて押し黙ってしまい、綺麗な金髪が夕焼けの光に照らされている
あの…と声を掛けようとすると
「 ねえ、何でミスラさんやネロくんに勉強頼まれたか分かる…? 」
「 えっ…それは、私が一応元進学校の生徒だからかなって思ってるけど、、」
何だかルチルくんの声がワントーン下がった様に聞こえて無意識に後ずさってしまう
「 シノくんとヒースクリフくんがやたらライブでAちゃんにファンサしてるのは…? 」
「 うーん、友達だからサービスしてくれてるんじゃ…? 」
「 Aちゃんが怪我した時、保健室に行ったらフィガロ先生がお姫様抱っこでベットに運んだって聞いたけど… 」
「 あれは私もよく分からなかったなぁ…フィガロ先生は頼られたいって私の肩に頭埋めてたけど 」
「 〜っ!!!もーっ、Aちゃんのそういうところ〜!! 」
そう叫ぶなりルチルくんはガバッと顔を上げて私に駆け寄り控えめに抱き締めてきた。……だきしめてきた???
「 えっ、ちょっルチルくん…って、泣いてる!? 」
「 泣いてないっ… 」
ズズっ と鼻を啜る音が聞こえると思えば、いつかのフィガロ先生と同じ様に肩に頭を埋められる。…これ流行ってるのかな、、?
「 …っ、ごめんね…こんなのかっこ悪いよね 」
「 私こそ…何か気に触る事したなら謝るからっ! 」
そう言えばルチルくんは ふふ、 と笑うなり何かをぼそっと呟いた
「 全然自覚無いんだなあ… 」
けれど、よく聞き取れない
「 …ん?ごめん、もう1回、 」
「 ……ごめんね、ちょっと耳貸して? 」
何だろう…?と首を傾げれば、私の肩に顔を埋めていたルチルくんの金髪が揺れて赤く染まった顔を覗かせた
「 ねえ、Aの事が好きだよ 」
甘い声が耳元でイタズラに囁いた
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タメ語のルチルの口調違和感あったら御免なさい…
秘めた想い____Cain→←貴方の事が____Rutile
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rufu(プロフ) - No.3さん» お返事遅れてしまい申し訳御座いません…!ありがとうございます!モチベになります、嬉しいです…! (2023年1月29日 0時) (レス) id: e99adfba6e (このIDを非表示/違反報告)
No.3(プロフ) - カインが天才的にイケメンしてる…書き方上手ですね!! (2022年7月7日 7時) (レス) @page26 id: 5d07dd0044 (このIDを非表示/違反報告)
rufu(プロフ) - *ゆきうさぎ*さん» お返事遅れてしまい申し訳御座いません…!ありがとうございます!とても嬉しいです…!更新も出来ればと思っています。ありがとうございます…! (2021年6月14日 22時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - すっごく好きです…!!最近まほやくにハマったのですが、まほやくの夢小説ってなかなかなくて…。更新いつまでも待ってます…! (2020年7月14日 14時) (レス) id: f13975ef27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rufu | 作成日時:2020年2月16日 2時