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悪戯____Murr ページ11

____



「 こんばんは、賢者様 」



中々寝付けなかった私は、真夜中の魔法舎で紅茶を飲んでからもう一度寝ようと廊下を歩いていた時だった。



誰もいない空間で声を掛けられる。
賢者様じゃないけど… え、軽くホラーでは…?



「 あ、えっと、誰、ですか? 」



聞いた事のある声な気がする為、きっと魔法舎にいる誰かだとは思うけれど。



「 こっちだよ、こっち 」



ふと頭上からきらきらとした粉のような物が振って来るので顔をあげれば____ムルが浮いていた。



「 ムル!あれ、いつもと変わった格好をしてますね? 」



ムルの着ている服は、いつものラフな西の魔法使いだと言わんばかりの洒落た服に対して、The魔法使いと思わせるような帽子、マントが靡いていた。



「 このムルは格好良いかい…? 」



スっと私の近くに急接近して、耳元でそう問われる。
何だか…いつもと口調まで変わってるような気がする。



「 どのムルも素敵だと思いますよ。イメチェンでもしてるんですか? 」



「 ……さぁ、どうだろうね。君の目で確かめればいいさ、A 」



その瞬間、手を握られたかと思えば私達は箒で空を飛んでいた。まるでこの世界に来た日の時のように。



でも、あの時とは違って凄くゆったりと飛んでいる。



「 俺の前においで、落ちないように 」



ムルの手によって誘導され、彼の前に座らされる。



「 眠れない夜にしてあげようか 」



「 っ、ムル…!? 」



腰の辺りに手を回されたかと思えば急降下。
え、え、建物にぶつかる!!!



壁が目の前に迫ったかと思えば一気に急上昇し、今にも月へ届いてしまいそうな程高く高く登っている。
吹き込む風が、私とムルの髪の毛を揺らす。



「 あの、ムル!!このままいくと本当に月まで届いちゃいますよ!? 」



「 へぇ、このまま俺と身を共にして行ってみないかい?愛しい月の元へ 」



「 む、ムル…? 」



いつもの無邪気なムルは何処へ行ってしまったのだろうか、イタズラな笑みを浮かべて私の答えを待っている。



「 聞こえてるかい?俺の賢者様 」



不意に吐息がかかったかと思えば



「 ……んっ、」



リップ音が脳内に響いた



「 …っあ、む、ムル!?な、何して… 」



咄嗟に振り返ればムルは私の肩に頭を預けた。
さらさらとした彼の髪の毛が触れる。



「 聞こえてるじゃないか… 」



彼の瞳が月明かりに照らされて鋭く光った。

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rufu(プロフ) - No.3さん» お返事遅れてしまい申し訳御座いません…!ありがとうございます!モチベになります、嬉しいです…! (2023年1月29日 0時) (レス) id: e99adfba6e (このIDを非表示/違反報告)
No.3(プロフ) - カインが天才的にイケメンしてる…書き方上手ですね!! (2022年7月7日 7時) (レス) @page26 id: 5d07dd0044 (このIDを非表示/違反報告)
rufu(プロフ) - *ゆきうさぎ*さん» お返事遅れてしまい申し訳御座いません…!ありがとうございます!とても嬉しいです…!更新も出来ればと思っています。ありがとうございます…! (2021年6月14日 22時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - すっごく好きです…!!最近まほやくにハマったのですが、まほやくの夢小説ってなかなかなくて…。更新いつまでも待ってます…! (2020年7月14日 14時) (レス) id: f13975ef27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rufu | 作成日時:2020年2月16日 2時

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