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「あの、まぁ、恥ずかしいけど、男の人が好きというよりは、すばるくんに憧れがあっただけちゃうんかなって思ってて。俺も王族の端くれやし、子孫を残さんとあかんのかなぁって。」
「いやぁ…それは…」
「だから研究員の人とか教授とか、いい人紹介してもらってて。」
「えー!!」
「大倉、うるさい!」
「あ、ごめん、亮ちゃん。」
「ほんで?いい奴おったんか?」
「それがなぁ…なんかなぁ…」
「おらんのか?」
「ん〜…まぁ…。どう思う?一回付き合ってみたらいいかな?」
「あかん!」
「え?」
「大倉…。」
「あ…」
「マルさぁ、すばるくんのことはどうやって好きになったん?」
「え…まぁ、毎日見てて、一緒に過ごしてて、格好いいなぁって…」
「そうやろ?なんかさ…まだ20代やんか?焦らんでも全然いいって。子ども残すために無理やり好きな人探すなんて、しんどなるで。」
「ああ…確かに。」
「そうやろ?やっぱりトキメキがないとあかんと思うで。それこそ相手に失礼や。」
「そっか…」
「だから焦らんと、ゆっくり探し。」
「うん。そやな。はぁ…また空回りや。」
「そんなん気にすんな。別に空回ってる訳ちゃうし。」
「うん。ありがとう、亮ちゃん。」
「ところで大倉。」
「え?」
「まぁ、ええわ。あとでちょっと来い。」
「えー!か、カツアゲ!?」
「なんでやねん!?」
「おお!久しぶりやわ、亮ちゃんのつっこみ。錆びてないわぁ。」
「うっさいわ!」
「こわっ!」
「(笑)」
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orange(プロフ) - ありがとうございます!コメントをいただけてとてもうれしいです。更新、少しのんびりしますが、よろしくお願いします☆ (2021年4月24日 18時) (レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
akao(プロフ) - はじめまして^_^いつも更新楽しみにしています☆2人がどうなっていくのかワクワクしてます^_^これからも更新無理なく頑張ってください^_^ (2021年4月21日 19時) (レス) id: 078dcaab9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:orange | 作成日時:2021年3月21日 20時