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「たっちょん、遊園地行かへん？」
「え？マルと？」
「あ、デート？」
「いや、あれ？週末やん。」
マルから誘われた。しかも明日。週末はすばるくんと会ってるはずやのに…
「明日は何もないねん。」
「ん。ならええけど。またお前と遊園地？」
「ふふっ。ええやろぉ？」
「いや、全然魅力的ちゃうけど。」
「え！そうなん！？えー…じゃあ、やめようかぁ…」
「ふふっ。嘘や。ええで。でも、お前高いところも絶叫マシンも嫌いやのに何で遊園地行きたいの？」
「ん〜…なんか雰囲気が楽しいやん。」
「雰囲気ねぇ…。女は？俺なんかより女誘えよ。」
「…たっちょんみたいにそんな人いてないもん。」
「紹介したろか？」
「いい。俺、自分で仕切んの苦手やねん。」
「あ〜なるほど。俺が色々考えたらいいわけね。」
「あ、そういうわけちゃうよ。前、急にわがまま言ったときに、付き合ってくれて楽しかったから。あの、嫌なら全然…」
「あー！ちゃうよ。行く行く。ほんなら車で迎えに行ったるわ。」
「やったぁ！よろしくお願いしますー！」
「やっぱお前、これが目的やろ？」
「ふふっ。ちゃうよ！じゃあ明日！」
遊園地についたら速攻ではしゃぎ出すマル。その楽しそうな雰囲気と今日の天気がバッチリ合ってるわ。相変わらずマルはおもろくて、ゲラゲラ笑って涙目になってはしゃいでた。
「はぁ…もう…マルとおったら腹筋割れるわ。」
「俺のセリフや。はぁ…疲れた。乗り物ほとんど乗ってない！」
「(笑)。もうちょっと休憩。飲み物買ってくるわ、そこおり。」
「え、いいよ、一緒に…」
「ええて。」
飲み物をゲットして、少し離れてたから急ぎ足で戻る。
「え…」
マルが立ち尽くしている。なんやろ…明らかにさっきと雰囲気が違う。
「マル…ちゃん…？」
ボーゼンとしてその瞳はまっすぐに前を見つめていた。その視線を追ってみると、そこには女連れのすばるくんの姿。
「は？」
マルと会う週末に女とデート…？あ、振り返る！
「マル、しゃがめ！」
無理やり体を抱えて座らせる。
「たっちょん…」
「マル。…どうした？」
どうしたって、わかってんねんけど、聞くしかない。マルの目からは自然に涙が溢れてる。
「マル？」
「あ…ごめん…ごめん…あの…」
「落ち着けマル。とりあえず駐車場まで行けるか？」
「うん。ごめんな…迷惑やな…ごめ…」
「もう謝るな。何も思てへん。友達やろ？」
「…ｳｳｯ…もう…嫌や…もう…」
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orange(プロフ) - ありがとうございます！コメントをいただけてとてもうれしいです。更新、少しのんびりしますが、よろしくお願いします☆ (2021年4月24日 18時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
akao(プロフ) - はじめまして^_^いつも更新楽しみにしています☆2人がどうなっていくのかワクワクしてます^_^これからも更新無理なく頑張ってください^_^ (2021年4月21日 19時) (レス) id: 078dcaab9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年3月21日 20時
