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そうして船長と別れたのが十数前。A棟からB棟への扉が閉まる前にB棟へ入ったのは良いものの、私は絶賛迷子中だ。
ここどこ。
B棟にいるのは間違いない。だがいくら走ってもビスケットルームは見当たらないのだ。
まさかゾロ君じゃなくて私が迷子になるとは……
地図を見るも現在地がわからないからどうしようもない。
どうしたものかと唸っていると「いたぞ！」と声が聞こえた。
そうだ。また黄色いのに聞けば良いんだ。
『おい黄色いやつ！！ここってこの地図で言うとどの辺？』
「ここはだな………ってちがう！打てー！！」
流石にもう敵の私には何も教えてくれなかった。
早くこの場を立ち去らないと私の体に無数の風穴が開いてしまう。
・
結局私は何もわからないまま走り続けたのだが、それから数分、奇跡的にビスケットルームに辿り着いた。
なんて幸運。ありがとう神様。
ビスケットルームにはまだ誰もいないのかとても静かだ。
入った部屋から2部屋ほど進んでみると人影が見えた。それは大きな子供で大きめのキャンディを抱えている。
「！……お姉さん、誰？」
『あーえっと……チョッピー君とナミちゃんのお友達、Aって言うの。よろしくね。ところで他の子は？』
〇〇君のお友達ってめちゃめちゃ不審者のセリフじゃないか……？
言ってから気づいてしまった。大変だ、これで「コイツヤバイな。情報は教えられねェ」とか思われたらもう終わりだ。
「チョッピー君………チョッパーちゃんのこと？」
『あ、そうそうチョッパー君』
不審者文法に加えて名前を間違えるとはなんたる失態。完全なる不審者へと私は化してしまった！
もうダメだ。この子には信用してもらえない。
そう思っていたが割と詳しく教えてくれた。
この子の名前はモチャで、今はチョッパー君の指示でみんなにキャンディを食べさせないようにキャンディを守っているらしい。
こんな不審者感全開のお姉さんにも教えてくれるとかなんて良い子なんだ。
『そっか、よし、お姉さんも手伝うぞー！！』
「本当？ありがとう！！」
そう言ってモチャちゃんが見せてくれた笑顔はまるで天使。こんな地獄のような研究所にも癒しのオアシスがあるとは……
守りたい、この笑顔。
これを胸に私は命を懸けていこうと思います。
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ぴこぴこはんまー - 夜叉さん» いえいえ〜スモやんいいですよね！ (4月19日 22時) (
レス) id: 4dd451f496 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉 - 私スモやんも好きなのでありがとうございます。ロ (2023年4月7日 23時) (レス) @page22 id: 27acb71b9d (このIDを非表示/違反報告)
ぴこぴこはんまー - 夜叉さん» ありがとうございます😭トラ男さん、割と面倒見良さげなのわかります！引き続き夢主ちゃんを見守っていただけると幸いです。 (2023年4月5日 23時) (レス) id: 4dd451f496 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉 - この夢主の性格すごく好きです。ローって意外と面倒み？がいいから楽だろうなって想像しやすかったです。 (2023年4月5日 18時) (レス) id: 27acb71b9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴこぴこはんまー | 作成日時：2023年3月30日 19時
