死にたがりの海軍大将 3【ONEPIECE】 (ページ42)

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手錠を付けられたまま、海兵に連れられて足を進めていった

私たちによって壊滅状態になった海軍本部

インペルダウンに護送するにも少し日数が必要らしく、とりあえず見張りの海兵と共に本部の一室に投げ込まれた

『……』

ゴン、と鈍い音を立てて私は自分の頭を壁に打ち付ける

思いもよらない行動だったのか、海兵が驚いているような雰囲気が伝わってきていた

『……あーあ、これでよかったんだよね』

『なんにも出来なかった、誰も守れなかった、助けられなかった、』

気が抜けたのか、傷心がすぎたのか

悲しくて悔しくて辛くて

涙が止まらなかった

『あの時死んだのが、兄さんじゃなくて私だったらよかったのに、…！！』

兄もいない、親父もいない、仲間には合わせる顔がない

私に残されたものは何も残っていない

ただ望むのは自分の命脈が断たれることのみ

あーあ…早く死にたいなぁ

数日後私は牢屋へ連れられて行った

もう少し、もう少しで兄たちの元に行ける、

そう毎日思いながら過ごしていた

じじぃに連れられて、海軍大将になるまであと数日

『…、今日も今日とて生き延びてしまった、…』