死にたがりの海軍大将 3【ONEPIECE】 (ページ15)

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航海16日目ページ15

「おい、さっき一緒にいたやつ海兵じゃないのか？」

『そうだよ、雑用だったけど』

兄と走って逃げながら会話を繰り広げる

「良く捕まらなかったな…」

『なんかすごくヘタレな子だった』

「Aじゃん」

『は？』

こんなに冗談を言えるのは兄だけかもしれない

「とにかく、次からは気をつけろよ！いつ捕まるかわからないんだからな」

『もし捕まっても兄さんが助けに来てくれるでしょ？』

「…まぁ、あったりめーよ」

まさか、これが逆の立場になって私が助けに行くことになるなんて

当時の私は知る由もなかった

『そういえば、さっきの雑用の子さ、ルフィのこと捕まえるって言ってた』

「ほぉ…言ってくれんなぁ…」

『私たちも負けてられないね』

「だな、…よし、親父のところに帰ろう」

『うん、帰ろ』

帰る場所がある、待っててくれる仲間、親父がいる

幸せだった、何もかもが

壊れて欲しくなかった