生存40日目 ページ45
『は、…?』
動揺と共に、涙の雫が落ちていった
『どうして、あんたのために生きないといけないの、』
「それは…、」
一瞬言うのを躊躇うように見えた
それでも一息つくと
「僕が、A大将のことをお慕いしているから、…です」
顔を真っ赤にしながらも真っ直ぐ私を見据えてそう言った
「こんな理由じゃダメですか…?」
『あ、…いや…』
私もそこまで知識が無い訳では無い
この言葉の意味ぐらい理解出来る
「僕が、大将の生きる理由になりたいです」
だから、死にたいだなんて言わないでください
眉を下げながらも私に微笑みかける
「それに、死んでしまってはこれから起こる面白いことも知らずに終わってしまいます」
『……、面白いこと、ね、』
きっと私が言った言葉をずっと気にしていたんだろう
「じゃあ!僕は失礼しますね!では!」
『あ、ちょっと…』
お返事は後日でいいので!と勢いよく言われ、そのままコビーは部屋を去っていった
274人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅 | 作成日時:2021年6月16日 10時