死にたがりの海軍大将【ONEPIECE】 (ページ39)

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生存34日目ページ39

「まぁ…確かに怖いですよ、」

一瞬驚きの色を見せたけれど直ぐに平常心を取り戻したヘルメッポ

私の疑問に答えてくれた

「元々海賊だったし、強いし…何するか全く分からないし…」

これはなんとも酷い言われよう

そうだよな、本当なら生きててはいけない存在なんだもの

やっぱあの時死ぬべきだったんだよ

「それでも、しばらく一緒にいれば怖いなんて思わなくなります」

『へぇ…』

「面倒くさがりなのに仕事はできたり…意外と料理できたり」

褒めてるのか貶してるのか全く分からない

「だから、怖がる海兵なんて大将のことをよく知らないだけです」

にっと笑って見せるヘルメッポ

予想外の返答に戸惑う私とは正反対だ

「それに、最初から怖がってる人ばかりじゃないですよ」

『そんな奴いるの…』

「ほら、コビーですよ、」

『あいつが？』

「あいつ海賊時代から大将のこと憧れてたというか…少なくとも怖がってはいませんでしたよ」

ほら、戻りましょと言われて止まっていた足を進める

少しだけ自分の存在価値が認められたような気がした

「大将真顔だから怖がられるんじゃないですか？笑ったら少しは変わるんじゃ」

『……に、』

「それただ口を広げただけです」

『表情筋が死んでんだよ…』