48, 応急処置 ページ8
「トニー君！"検査室"はこっちです…!!」
子供達へ鎮静剤を打つのをG-5の医療班とサンジさん達に任せ、私とトニー君はモチャの応急処置のため、検査室を目指す。
ガラの悪いG-5の海兵さん達も、悪い人ではない。体の大きなモチャを運ぶのを手伝ってくれている。
「…そういや、お前も血吐いてたけど、大丈夫なのか!?」
「……大丈夫です。ご心配なさらず…」
見られていたとは思わずに一瞬ドキリとしたが、顔を逸らしながら否定した。
本当はあまり大丈夫とは言えない。
先程、混乱に乗じて"無理でも声を出せるようにしろ"と自分に"命令"をした。自分への命令は後々の負担が大きいものの、多少無茶なことも命令できる。
……まあ、船長とハルにバレたら絶対に怒られるけど…
「…薬を用意して来ます。トニー君は他の応急処置を」
「ああ！」
検査室に到着し、応急処置の準備に取り掛かる。
モチャを運んでくれた海兵さん達は医療班ではないものの、できる限りのことをと積極的に手伝ってくれる。
「おい歌姫、血が…」
「！……気にしないでください」
近くにいた海兵さんに言われて自分の口から血が垂れていた事に気が付き、慌てて拭う。拭った後でコートが船長のものだと気がついたがもう遅い。
疑惑の目で見られたものの、それを無視して処置を進めていく。
「天井が崩れる！」
「チョッパーヤン!!ここはもうダメだぜ!!」
ひとまずの処置が終わった所で、海兵さん達が声を上げた。
「うん!!今やれる処置は全部終わった!!」
「急いでR棟へ!!!」
「R棟へ最短距離で行きます。着いてきてください」
「よし来た任せとけーー!!!」
ふらつきそうになる足を踏ん張りながら、R棟への道を急ぐ。
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時々雨(プロフ) - コメント失礼します。とても気になるところで終わっていて……続きは長い間時が経っているので、ないのでしょうか……？とても主人公と話の流れが気に入って是非続きがあれば読みたいです。書いてくださるならゆっくりと待っていたいです。 (2020年5月28日 2時) (
レス) id: c2ca6770a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和泉 | 作成日時：2019年9月23日 17時
