47, "キャンディ" ページ7
「…"止まって"！」
「うっ!!体が…！…ん…？」
能力を使って子供を止めて鎮静剤を打つ。
トニー君と2人で子供達に鎮静剤を打つが、こんなに地道な作業では足止めをしているナミさんもいつまで持つか…
「…はぁ…ゲホッ……ゴホッ！」
咳をすると、口から血が出る。
私の能力は便利だが、使い過ぎたり効にくい相手に無理矢理使ったりすると必要以上に喉に負担がかかる。
子供達は薬の影響で効きにくい上に何人も連続で使っているため、私が思っているよりも負担が大きいのだろう。もうそろそろ限界だ。
"きゃ〜〜〜!!!"
「しまった!!モチャ!!!回り込んでる子達がいた!!!」
「まずい!!キャンディを奪われたら………!!また振り出しだ!!!」
急いで走って行くと、モチャが大量のキャンディを口に含んでいた。
それを見て、何も知らない子供達は"ずるい"と声を荒らげる。
「バカ…!!…"吐き出しなさい"!!モチャ!!!」
「………」
「…ゔっ！…ゲホゲホッ」
モチャは私の方を見てから首を振る。
私の能力は強力だが、それを上回る"強い意志"がある場合も、効かないことがある。
つまり…
「ダメだぞ全部吐き出せ!!!それがどんな薬か教えたハズだァ!!!」
トニー君の言葉も聞いた上で、モチャはキャンディを全て飲み込んだ。
そしてそのまま血を吐いてその場に倒れ込む。
「これがキャンディの正体だからだよ!!!モチャはお前達を助ける為にこの身を犠牲にして…」
「チョッパー!!」
トニー君の話とモチャの姿に完全に怯んでいる子供達に、今がチャンスだとナミさんは言うが、この状態のモチャを放っておくわけにはいかない。
時間が無いのは承知で選択を迫られていると…
「ガキ共が止まってやがるぞ、行け〜！」
「暴力はなしだぞ野郎共ォー!!!取り押さえろォー!!!」
大勢の海兵さんとサンジさんが子供達を取り押さえた。
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時々雨(プロフ) - コメント失礼します。とても気になるところで終わっていて……続きは長い間時が経っているので、ないのでしょうか……？とても主人公と話の流れが気に入って是非続きがあれば読みたいです。書いてくださるならゆっくりと待っていたいです。 (2020年5月28日 2時) (
レス) id: c2ca6770a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和泉 | 作成日時：2019年9月23日 17時
