手を伸ばせば伸ばすほど ページ6
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今日は仕事が早く終わり、気分転換に近くの駅まで歩くことにした。
こんなところにおしゃれなカフェがあるなんて知らなかった、今度誰かを誘って行ってみよう。
なんてことを考えながら、歩くのもたまにはいいなと思っていたらピコンとスマホに通知が。
わんちゃん〇〇の近くいる?
?います!
うしろむいて
その通知の通り後ろを向くと「やっほ〜」と手を振る浅沼さんこと浅沼晋太郎さん。
年を重ねるごとに若返るタイプのイケメンだ。
「えー！浅沼さんだ！！なんかお久しぶりですね！！」
「そうだね久しぶり(笑)」
「お仕事終わりですか？」
「そう、早く終わったから歩こうと思って」
「！私も！一緒ですね！」
「じゃあわんちゃんも仕事終わり？」
「そうです！あとはおうち帰るだけ〜」
「じゃあ夜ご飯食べにいく？」
「っいきたいです！」
「じゃあ近くに美味しいラーメン屋があるしそこでもいい？」と浅沼さんのおすすめに連れて行ってもらえることに。
｢わんちゃん、美味しい？｣
｢とっても！」
｢本当美味しそうに食べるね〜｣
奢り甲斐があるよと微笑む。
さらっと奢るよと言ってくれているあたり、見た目の通り中身もイケメンだ
「ほんとに可愛いな〜」
「親戚のおじさんみたい(笑)」
「やめろやめろ！(笑)」
「浅沼さんも相変わらずイケメンですよ！」
「おだて上手め！」
「ふふ、ほんとに思ってますって！」
犬飼と浅沼は約20歳差。
誰が見てもそうは見えないだろう。
「こんな美味しいラーメン久しぶりに食べました！連れてきてくれてありがとうございます！」
「どういたしまして」
誰にでも可愛がられてしまう彼女の魅力は、いくら時間があっても語りきれないだろう
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作者名：凜 | 作成日時：2022年11月13日 21時
