ｼｭｶﾞｰｼｭｶﾞｰｼｭｶﾞｰ (ページ21)

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　テレビは誰が見るわけでもなくつけっぱなし。

　綺麗に片付いていたテーブルはゴミやらなんやらで埋まっている。

　誰がどの割り箸を使ったのかもわからない状態だ。

　さっきから賢ちゃんなんかカラスみたいな声で笑っとるし。

　濱家はもう今日俺ここに泊まるわー。なんて言っとる。

　そろそろ帰るか。

　「じゃあ、私帰るね～」

　時間が時間なのでおいとましようとすると

　河井「A帰るん？もうちょい話そうや」

　ゆずるくんが私の手を引っ張りまた座らせようとする。

　濱家「終電ないし泊まっときー」

　「いや、終電あるから帰るねん」

　頬がピンク色に染まり口が半開きで上目遣いをしてくる。

　あかん。濱家酔ってもうてる。おっさんがそんなことしても可愛くないて。

　川西「A帰るなら俺も帰るわ」

　そう言って賢ちゃんが立ち上がった。

　河井「じゃあ川西。うちのAお願いします」

　川西「しゃーないなあ。行くで」

　一言多いねん。帰る方向一緒やからいっつも帰ってるやろ。

　「ゆずるくん、おじゃましましたー。またなー」

　と言ってゆずるくんの家を後にした。

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